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石田泰子の関連作品 / Related Work
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FISHING WITH JOHN
制作年: 1997「ストレンジャー・ザン・パラダイス」などで知られる映画人・ミュージシャンの才人、ジョン・ルーリーを水先案内人に、彼と5人のゲストがともに釣りをする、ドキュメンタリーのようでありながら、とぼけた味わいの演出がほどこされたコメディ・タッチの連作短編。ビデオで撮影された者をキネコ化して上映。監督・主演・脚本・原作・音楽はジョン・ルーリー。製作はルーリーと西前拓。製作総指揮は岡部憲治。撮影はジェームズ・ネアーズ、黒崎義行、トム・クリューガー、マイケル・スピラー。出演は第1話に、ルーリーとはデビュー作の「パーマネント・バケーション」以来と付き合いが深い監督のジム・ジャームッシュ。第2話にミュージシャンで「ショート・カッツ」など映画出演も多いトム・ウェイツ。第3話に「誘う女」の俳優マット・ディロン。第4話に「スピード2」の俳優ウィレム・デフォー。第5・6話に「スペース・トラッカー」の俳優・監督デニス・ホッパーと、ユニークな顔ぶれ。 -
ザ・ブレイク
制作年: 1996過去を捨て切れない元IRA闘士の宿命を描いたサスペンス。主演は「ザ・クリーナー」のアイルランド出身の俳優スティーヴン・レイで自身の原案を映画化。監督は「チキンハート・ブルース」のロバート・ドーンヘルム。脚本は北アイルランド出身のロナン・ベネット。製作はクリス・カーリング。製作総指揮はウルリッヒ・フェルスベルグ、ロッド・ストーンマン、吉崎道代。撮影は「パルプ・フィクション」「ボディ・ランゲージ」のアンジェイ・セクラ。音楽はジョン・キーン。共演は「判決前夜ビフォア・アンド・アフター」のアルフレッド・モリーナ、「大地と自由」のロサナ・パストール、「ベルエポック」のホルヘ・サンスほか。 -
SPACE JAM
制作年: 1996NBAのスーパースター、マイケル・ジョーダンとアニメの人気者バッグス・バニーら“ルーニー・テューンズ”の面々が、一致団結してバスケットボールの試合に臨むというファンタジー・コメディ。アニメと実写の合成による、両者の“共演”が見もの。監督はジョーダンが出演したCMを手掛け、全世界にナイキ・ブームを起こしたCM演出家ジョー・ピトカで、劇場用映画は「のるかそるか」に続いて2本目。脚本は「サンタクローズ」や、実写とアニメを合成した「秘密兵器リンペット」のレオ・ベンヴェヌーティ&スティーヴ・ラドニック組と、「ツインズ」「キンダガートン・コップ」のティモシー・ハリス&ハーシェル・ワイングロッド組の共同。製作は「ジュニア」のアイヴァン・ライトマン、ジョー・メジャック、ダニエル・ゴールドバーグのトリオ。撮影は「真実の行方」のマイケル・チャップマン。音楽は「恋の闇 愛の光」のジェームズ・ニュートン・ハワードがスコアを書き、ヒップホップ系アーティストの挿入曲が全編に流れる。アニメーション・パートの監督は「ロジャー・ラビット」にも参加したブルース・スミスとトニー・セルヴォーン。出演は、自分自身の役で登場するマイケル・ジョーダンをはじめ、「誘う女」のウェイン・ナイト、「ガール6」のテレサ・ランドル、「小さな贈りもの」のビル・マーレイのほか、現役NBAブレイヤーが続々登場。また、声の出演で「マーズ・アタック!」の俳優ダニー・デヴィートが参加している。90点 -
バスキア
制作年: 1996多くの人に愛されながら、27歳の若さで他界した天才画家ジャン=ミシェル・バスキアの生涯を、彼が駆け抜けた80年代のホットなNYアートシーンを背景に描いた伝記映画。レヒ・マジュースキーの原案にマイケル・トーマス・ホールマンが手を加え、バスキアの親友で、本作が初の映画となるアート界のスター、ジュリアン・シュナーベルの監督・脚本で映画化。製作は「デッドマン・ウォーキング」のジョン・キリク、「ザ・ファーム/法律事務所」のランディ・オストロウ、「水曜日に抱かれる女」のジョニー・サイヴァッソン。製作総指揮はピーター・ブラント、ジョゼフ・アレン、ミチヨ・ヨシザキ。撮影はロン・フォーチュナト、音楽はジョン・ケイルがスコアを書き、彼やデイヴィッド・ボウイ、PIL、PJ・ハーヴェイ、ローリング・ストーンズ、ブライアン・イーノ、ポーグスら多彩な楽曲全35曲を挿入歌として使用。美術はダン・リー、編集はマイケル・ベレンボウム、衣裳はジョン・ダンが担当。出演は、バスキア役に舞台出身でこれが初の映画主演作となるジェフリー・ライト。ほかにロック歌手で「ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間」のデイヴィッド・ボウイ、「フランキー・ザ・フライ」のデニス・ホッパー、「スカーレット・レター」のゲイリー・オールドマン、「ラストマン・スタンディング」のクリストファー・ウォーケン、「イングリッシュ・ペイシェント」のウィレム・デフォー、「ネゴシエーター」のマイケル・ウィンコット、「ザ・ファン」のベニチオ・デル・トロ、「ザ・ロック」のクレア・フォーラニ、「フラート」のパーカー・ポージーとエリナ・レーヴェンソン、「がんばれ!ベアーズ」のテイタム・オニール、「フィーリング・ミネソタ」のコートニー・ラヴほか、豪華キャストが共演。80点 -
スクリーム
制作年: 1996正体不明の殺人鬼が引き起こした連続殺人事件の顛末を描くホラー・サスペンス。最後まで結末が読めない展開、ホラー映画というジャンルに言及し再構築したシナリオ、恐怖と笑いをブレンドした演出の妙が見もの。神戸の小学生連続殺傷事件の影響で公開が延期になったのも話題に。幼い頃から恐怖映画マニアで、これが初の映画となる新鋭ケヴィン・ウィリアムソンの脚本を、「ヴァンパイア・イン・ブルックリン」のウェス・クレイヴンが監督。製作は「KIDS」のケイリー・ウッズとキャシー・コンラッド、製作総指揮は「ゾンビ伝説」などクレイヴンのパートナーであるマリアンヌ・マッダレーナと、「イングリッシュ・ペイシェント」のボブとハーヴェイのワインステイン兄弟。撮影は「キングピン/ストライクへの道」のマーク・アーウィン、美術は「フェノミナン」のブルース・ミラー、編集は「ヴァンパイア・イン・ブルックリン」のパトリック・ルシアー、衣裳は「殺しの前に口づけを」のシンシア・バーグストロム、特殊効果は「フロム・ダスク・ティル・ドーン」のKNBエフェクツ・グループが担当。出演は「ザ・クラフト」のネーヴ・キャンベルとスキート・ウールリッチ、「ビューティフル・ガールズ」のデイヴィッド・アークエット、「マッド・ラブ」のドリュー・バリモアとマシュー・リラード、「エース・ベンチュラ」のコートニー・コックス、「ヴァンパイア・イン・ブルックリン」のW・アール・ブラウン、「ラブINニューヨーク」のヘンリー・ウィンクラーほか。97年ジェラルメ国際ファンタスティカ映画祭グランプリと観客賞を受賞。60点 -
ラブ・セレナーデ
制作年: 1996二人の姉妹が一人の隣人に恋したことから起こる騒動を、オフビートかつシュールなタッチで描くブラックな恋愛コメディ。監督・脚本はテレビ・ドラマ畑出身のシャーリー・バレットで、本作が劇場用長編第1作。製作は「ピアノ・レッスン」のジャン・チャップマン。撮影はマンディ・ウォーカー。美術はスティーヴン・ジョーンズ=エヴァンズ。編集はバレット監督とテレビ時代から組んでいるドゥニーズ・ハラッジス。音楽には本作の題名『Love Serenade』を借用したバリー・ホワイトの曲が、ラジオから流れる形で使用されている。出演は本作が日本初登場となるミランダ・オットー、これが初の主演作であるシドニー・シアター・カンパニー出身のレベッカ・フリス、『デッド・カーム 戦慄の航海』(V)のジョージ・シェヴソフ、中国系イギリス人で72年以来オーストリアに移住しているジョン・アラン・スーほか。カンヌ映画祭最優秀新人監督賞(カメラドール)受賞。 -
スウィンガーズ
制作年: 1996ロサンゼルスを舞台に、スウィング・ジャズ華やかりし頃のレトロ・ファッションに身を包んだ青年達の恋愛模様を描いた青春映画。監督・撮影は『Getting In』のダグ・リーマン。製作はヴィクター・シムキンス。共同製作・脚本、そして主演は「バットマン フォーエヴァー」のジョン・ファヴロー。共演は、「ロスト・ワールド」のヴィンス・ボーン、『Campfire Tales』のロン・リヴィングストン、「原始のマン」のパトリック・ヴァン・ホーン、「ミセス・パーカー/ジャズ・エイジの華」のヘザー・グラハム、「P.C.U」のアレックス・デザートほか。96年ヴェネチア映画祭、96年トロント映画祭に正式出品。 -
浮き雲(1996)
制作年: 1996失職した夫婦が苦節の末、希望を見いだすまでを、簡潔ながら豊かなタッチで描いた一編。監督・製作・脚本・編集は、「マッチ工場の少女」「愛しのタチアナ」などのフィンランドの異才、アキ・カウリスマキ。撮影のティモ・サルミネン、美術のマルック・ペティレとユッカ・サルミ、録音のヨウコ・ルッメ、衣裳のトゥーラ・ヒルカモらはカウリスマキ組の常連。出演も、カティ・オウティネン(「マッチ工場の少女」)、カリ・ヴァーナネン(「ラヴィ・ド・ボエーム」)ほかカウリスマキ組の常連。なお、本作は、前作までカウリスマキ作品の顔だったマッティ・ペロンパー(95年死去、本作ではポートレートの写真で特別出演)に捧げられている。97年キネマ旬報外国映画ベスト・テン第3位。72点 -
トレインスポッティング
制作年: 1996ヘロイン中毒に陥った若者たちの生態を、斬新な映像感覚で生々しく描いたドラマ。監督はテレビの演出を経てデビュー作「シャロウ・グレイヴ」をヒット作に押し上げたダニー・ボイルで、監督第2作の本作はカンヌ国際映画祭で話題を集め、またアメリカでもヒットを記録。原作はイギリスでカルト的人気を誇るアーヴィング・ウェルシュの同名小説(邦訳・青山出版社刊)。製作のアンドリュー・マクドナルド(「赤い靴」「黒水仙」の監督エメリック・プレスバーガーの孫)。主演は「シャロウ・グレイヴ」に続き起用された新進ユアン・マクレガー。共演は「リフ・ラフ」「司祭」のロバート・カーライルほか。また原作者のアーヴィング・ウェルシュも小さな役で顔を出している。66点 -
キスト
制作年: 1996ネクロフィリア(屍体愛好)を性癖に持つ女性の姿を、リリカルな寓話として描いた異色作。監督はこれが長編デビュー作となる女性監督リン・ストップケウィッチ。カナダ有数の現代女性作家であるバーバラ・ガウディの短編『We So Seldom Look On Love』を原作に、ストップケウィッチが劇作家のアンガス・フレイザーと共同で脚本を執筆。製作はディーン・イングリッシュとストップケウィッチ。製作総指揮はジョン・ポーザー。撮影はグレゴリー・ミドルトン。サウンド・デザインはマーティ・リシャとスーザン・テイラー。オリジナルスコアの作曲はドン・マクドナルド。美術はエリック・マックナブ。編集はピーター・ロエックと、ポーザー、ストップケウィッチ。出演は「愛と勇気の翼」のモリー・パーカー、「クール・ランニング」のピーター・アウターブリッジ、「若草物語」のジェイ・ブラゾーほか。96年トロント映画祭審査員特別賞受賞。 -
グリッドロック
制作年: 1996ドラッグ断ちを新年の目標にしたふたりのジャンキーの姿をオフビートなタッチで描いた一編。TVドラマ「シカゴ・ホープ」のレギュラー俳優としても知られるヴォンディ・カーティス・ホールの監督デビュー作で、脚本も担当(出演も)。製作は「フォー・ウェディング」のダミアン・ジョーンズと、ポール・ウェブスター、エリカ・ハギンズの共同。撮影は「バウンド」のビル・ポープ、音楽は「ハッピィブルー」のスチュアート・コープランド、美術は「希望の街」のダン・ビショップ、編集はクリストファー・コーフォード、衣裳はマリー・フランス。主演は「世界中がアイ・ラヴ・ユー」のティム・ロスと、人気ラッパーで「ジュース」など俳優としても評価が高かったトゥパック・シャクール。なお、彼は本作完成直後の96年9月13日に銃撃され死亡した。 -
I SHOT ANDY WARHOL
制作年: 199668年のアンディ・ウォーホル狙撃事件を主題に、その犯人でフェミニスト運動家・劇作家・作家ヴァレリー・ソラナスの半生を描く実録もの。監督はBBCのドキュメンタリー出身で、これが長編劇映画デビュー作となるメアリー・ハロンで、本作の製作にはBBCの著名なドキュメンタリー番組シリーズ“アリーナ”も参加している。製作は「恍惚」など監督作もあるトム・ケイリンと、「KIDS」のクリスティン・ヴァション。エグゼクティヴ・プロデューサーはアメリカン・プレイハウスの総帥として、エロール・モリス監督『The Thin Blue Line』など数々のインディペンデント映画を支えてきたリンゼイ・ロウと、BBCアリーナのアンソニー・ウォール。また脚本はドキュメンタリー作家のダニエル・ミンハン、撮影は「アンジップト」のエレン・クルスと、ドキュメンタリー出身者が主要スタッフを固めている。音楽はウォーホルとはなじみ深いヴェルヴェット・アンダーグラウンドのジョン・ケイルがオリジナル・スコアを書き、ラヴィン・スプーンフル、REM 、MC5などのアーティストの曲が使用されている。美術は「ドゥーム・ジェネレーション」のテレーズ・デプレ。編集はキース・リーマー。主演は「ミセス・パーカー ~ジャズエイジの華~」のリリ・テイラー。名優リチャード・ハリスの息子で「スモーク」「デッドマン」のジャレッド・ハリスがウォーホルに扮し、「バック・ビート」のスティーヴン・ドーフがウォーホルに可愛がられたドラッグ・クイーンのキャンディ・ダーリングの役で怪演。ほかに「ビューティフル・ガールズ」のマーサ・プリンプトン、「ブラック・ローブ」のロテール・ブリュトーらの共演。 -
狼たちの街
制作年: 199650年代初頭のL.A.に実在した組織犯罪特別捜査班〈ハット・スクワッド〉の男たちの闘いを描いたサスペンス・アクション。骨太な演出と、豪華キャストの競演が見もの。監督は「ワンス・ウォリアーズ」で注目されたオーストラリア映画界の俊英リー・タマホリで、2作目にしてハリウッド進出を果たした。脚本は、小説家でもある「パリス・トラウト」のピート・デクスターの原案を、彼とフロイド・マトラックスが執筆。製作は「スティング」「ジョーズ」など数々のヒット作を手掛けたリチャード・D・ザナックと、その妻で「ドライビング・MISS・デイジー」のリリー・フィニー・ザナック。撮影は「フィオナの海」の名匠ハスケル・ウェクスラー、音楽は「ザ・ファーム 法律事務所」のデイヴ・グルーシン、美術は「カリートの道」のリチャード・シルバート、編集はサリー・メンケ、衣裳は「ショーガール」「ストレンジ・デイズ ―1999年12月31日―」のエレン・マイロニックが担当。出演は「アイ・ラブ・トラブル」のニック・ノルティ、「ユージュアル・サスペクツ」のチャズ・パルミンテリ、「スピーシーズ 種の起源」のマイケル・マドセン、「3人のエンジェル」のクリス・ペン、「ミルク・マネー」のメラニー・グリフィス、「ザ・シークレット・サービス」のジョン・マルコヴィッチ、「デンバーに死す時」のトリート・ウィリアムズ、「ハイヤー・ラーニング」のジェニファー・コネリー、「キル・ミー・テンダー2 笑って殺して!?」のアンドリュー・マッカーシー、「美しき獲物」のダニエル・ボールドウィン、「マスカレード 甘い罠」のロブ・ロウ、「ロンゲスト・ヤード」のエド・ローター、「L.A.大捜査線 狼たちの街」のウィリアム・ピーターセン、「潜望鏡を上げろ」のブルース・ダーンほか。 -
ジャイアント・ピーチ
制作年: 1996巨大な桃に乗った少年の冒険を描いた、ファンタスティックな長編ストップモーション・アニメーション。「チキ・チキ・バンバン」などの映画脚本でも知られる作家ロアルド・ダールの童話『おばけ桃の冒険』(評論社刊)を、「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」の監督ヘンリー・セリックと製作ティム・バートンのコンビが映画化。冒頭とラストに実写映像を導入することで、本編のファンタジー色を強調することに成功している。総勢130人にも上るチームが2年にわたる緻密な作業を重ねた、昔ながらのストップモーション・アニメーションとCGIやデジタル効果など最新テクノロジーとを組み合わせた映像が魅惑的。製作のデニーズ・ディ・ノヴィとバートン、撮影のピート・コザチクは前作に続いての参加。ほかに、カーリー・カートパトリック、ジョナサン・ロバーツ、スティーヴ・ブルームの共同脚本。撮影は「アライバル 侵略者」のヒロ・ナリタ。音楽は「トイ・ストーリー」のランディ・ニューマン、美術は「インナースペース」のハーレイ・ジェサップ、コンセプチュアル・デザインは児童文学の挿絵画家として著名なレーン・スミスが担当。主演は数百人の候補者から選ばれたポール・テリーで、アニメ・パートの声の出演も果たしている。共演は「エイジ・オブ・イノセンス 汚れなき情事」のミリアム・マーゴリーズ、「旅する女 シャーリー・バレンタイン」のジョアンナ・ラムリー(声の出演も)、「ドラゴンハート」のピート・ポスルスウェイトほか。声の出演は「デッドマン・ウォーキング」のスーザン・サランドン、「陽のあたる教室」のリチャード・ドレイファス、「太陽と月に背いて」のデイヴィッド・シューリスほか。なお、ティム・バートンの処女短編「ビンセント」が同時上映された。 -
D.N.A.
制作年: 1996遺伝子工学を極めた果てに生まれた、異形の生命体が引き起こす恐怖を描くSFスリラー。原作は、SFの父ことH・G・ウェルズの古典的名作『モロー博士の島』で、「獣人島」(32)、「ドクター・モローの島」(77)に続く3度目の映画化。監督は「イヤー・オブ・ザ・ガン」のジョン・フランケンハイマー。脚本は「ハードウェア」(監督も)のリチャード・スタンリーと、フランケンハイマーのTVムービー2作『ウォール・オブ・アッティカ/史上最大の刑務所暴動』(V)と『バーニング・シーズン』(V)でも組んだロン・ハッチンソンで、ノー・クレジットで「イレイザー」のワロン・グリーンと「フルメタル・ジャケット」のマイケル・ハーがリライトにあたっている。製作は「訣別の街」のエドワード・R・プレスマン、エグゼクティヴ・プロデューサーはティム・ジンネマンとクレア・ラドニック=ポルスタイン。撮影は「トゥームストーン」のウィリアム・A・フレイカー、音楽は「山猫は眠らない」のゲイリー・チャン、美術はグラハム・ウォーカー、編集はポール・ルベル、衣裳はノーマ・モリソー。作品の最大の見どころである特殊メイクアップ効果は「ターミネーター2」「コンゴ」のスタン・ウィンストン、特殊視覚効果は「アポロ13」のデジタル・ドメイン社、オープニング・タイトルは「セブン」のカイル・クーパーが担当。出演は「地獄の黙示録」「ドンファン」のマーロン・ブランド、「バットマン・フォーエヴァー」のヴァル・キルマー、「太陽と月に背いて」のデイヴィッド・シューリス、「デンバーに死す時」のファイルーザ・バルクほか。 -
ジム・キャリーのエースにおまかせ!
制作年: 1995ジム・キャリー主演のコメディ「エース・ベンチュラ」(94)の続編。前作のペット探偵から今度は世界唯一の動物レスキューに扮した快男児エースが、「クリフハンガー」などのパロディも交えて、ロッキー山脈から秘境チベット、そしてアフリカのジャングルを股に掛け、破天荒な活躍を見せる。監督・脚本は、スタンダップ・コメディアン時代からのキャリーの盟友で、これが映画デビューとなるスティーヴ・オーデカーク。製作のジェームズ・G・ロビンソン、エグゼクティヴ・プロデューサーのゲイリー・バーバーは「悪魔のような女」(95)のコンビ。撮影は「バッドボーイズ(1983)」のドナルド・E・ソーリン、音楽は「ポリスアカデミー」シリーズのロバート・フォークがスコアを書き、主題歌はスティングの『スピリッツ・イン・ザ・マテリアル・ワールド』。美術は「シングルズ」のスティーヴン・J・ラインウィーヴァー、編集は「リッチー・リッチ」のマルコム・キャンベル、衣裳は「ダンス・ウィズ・ウルブズ」のエルザ・ザンパレッリ。共演は「ウェールズの山」のイアン・マクニース、「フォー・ウェディング」のサイモン・カラウ、「グッドマン・イン・アフリカ」のメイナード・エジアシ、「ショーシャンクの空に」のボブ・ガントン、「ヤング・ソウル・レベルズ」のソフィー・オコネド、TVコメディ番組『In living Colour 』におけるキャリーの同窓生でもあるコメディアン、トミー・デイヴィッドソンほか。 -
エンパイア レコード
制作年: 1995買収の危機にさらされた老舗のレコード店を舞台に、個性的すぎる店員たちが巻き起こす騒動を描いた青春コメディ。監督は「タイムズ・スクエア」「今夜はトーク・ハード」のアラン・モイル。脚本はキャロル・ヘッキニン、製作は「ヒート」のアーノン・ミルチャンと、マイケル・ネイサンソン、アラン・リッチー、トニー・ラドウィグの共同。撮影は「ショート・カッツ」のウォルト・ロイド、美術はピーター・ジェイミソン、編集はマイケル・チャンドラー、衣裳はスーザン・ライヤル。ミッチェル・リーブの音楽監修の下、ジム・ブロッサムズ、クランベリーズなどオルタナティヴ・ロック系のミュージシャンの曲が全編に流れる。出演は「魅せられて」のリヴ・タイラーほかの若手陣に、「依頼人」のアンソニー・ラパグリアなどが脇を固める。 -
KILLER 第一級殺人
制作年: 199520年代のアメリカに実在し、子供を含む22人もの人間を殺害した大量殺人犯の生涯を、彼と唯一心を通わせた若い看守の目を通して描いた人間ドラマ。殺人・強盗・レイプなど、モノクロの記録映画調で再現された主人公の犯行現場が緊迫感をかき立てる。主人公の残した手記に基づく同名ノンフィクション(『全米メディアが隠し続けた第一級殺人』邦訳・扶桑社)を、「アイアン・メイズ ピッツバーグの幻想」「カリフォルニア」の脚本家ティム・メトカーフが脚色し、初監督を果たした。エグゼクティヴ・プロデューサーは「ニクソン」の監督で、「アイアン・メイズ」「サウス・セントラル」など製作者としても活躍するオリヴァー・ストーンと、「BODY ボディ」のメリンダ・ジェイソン。製作はストーンの主宰するイクストランの社長を務める「ジョイ・ラック・クラブ」のジャネット・ヤンと、「ホーム・アローン」のマーク・レヴィンソン。撮影は「スネーク・アイズ」などアベル・フェラーラ作品で知られるケン・ケルシュ、音楽は「ストレンジ・デイズ ―1999年12月31日―」のグレアム・レヴェル、美術は「プラトーン」のシャーマン・ウィリアムス、編集は「ハリーとヘンダスン一家」のリチャード・シェンナーが担当。主演は「スペシャリスト」のジェームズ・ウッズと「エイジ・オブ・イノセンス 汚れなき情事」のロバート・ショーン・レナード。CATV用に作られた作品を日本では劇場公開。 -
ザ・ショウ
制作年: 1995黒人カルチャーの代名詞、ラップ~ヒップホップの世界を紹介したドキュメンタリーの一編。ヒップホップの名門レーベル、デフ・ジャム・レーベルの設立10周年を記念して製作された。ラップ~ヒップホップ界を代表するアーティストが、自身や社会を取り巻く状況を熱く表明するインタビューと、迫力あるライヴ映像をとりまぜて、ラップ~ヒップホップ界を紹介するつくりとなっている。ちなみに、映画中のフィラデルフィア・コンサートは、本作のために行われたスペシャル・ギグ。監督・製作はテレビのドキュメンタリー畑出身のブライアン・ロビンス。共同製作はマイク・トーリン、ロバート・ジョンソン。エグゼクティヴ・プロデューサーはスタン・ラサン。音楽はスコアを名ベーシストでもある、「パンサー」のスタンリー・クラークが担当。出演アーティストは、出演順にスリック・リック、ザ・ノトーリアスB.I.G.、スヌープ&ザ・ドッグ・パウンド、ウータン・クラン、ランD.M.C.、ウォーレンG(以上フィラデルフィア・コンサート)、スリック・リック、ドクター・ドレー、ノーティ・バイ・ネイチャーL.L.クールJ、ショーン・“パフィ”・コームス、ドッグ・パウンド、ラッセル・シモンズほか。 -
誘う女(1995・アメリカ)
制作年: 1995TVで有名になるという野望に向かって突き進み、ついには夫を亡き者にした悪女の姿を通して、マス・メディアの危険なパワーを痛烈に諷刺したブラック・コメディ風のサスペンス。ヒロインはもとより様々な関係者たちによる証言で物語を再構成する語り口も斬新。90年5月に起こった、22歳の女性教師が15歳の少年をそそのかして夫を殺害させた事件に材を取った、女性作家ジョイス・メナードの長編小説『誘惑』を、俳優のかたわら「卒業」や「天国から来たチャンピオン」の脚本を手掛けたバック・ヘンリーが脚色。監督には「ドラッグストア・カウボーイ」「マイ・プライベート・アイダホ」「カウガール・ブルース」のガス・ヴァン・サントが当たった。製作は「靴をなくした天使」のローラ・ジスキン、エグゼクティヴ・プロデューサーはジョナサン・タプランとジョセフ・M・カラチオロ。撮影のエリック・アラン・エドワーズ、美術のミッシー・スチュワート、編集のカーティス・クレイトンはサント組の常連。音楽は「バットマン(1989)」「黙秘」のダニー・エルフマンが担当。主演は、ヒロインさながらの売り込みの末に役を獲得したという「バットマン・フォーエヴァー」のニコール・キッドマンで、彼女の美貌と熱演ぶりが見もの。共演は「フランキー・スターライト 世界でいちばん素敵な恋」のマット・ディロン、故リヴァー・フェニックスの弟で「バックマン家の人々」のフォアキン・フェニックス、「サーチ&デストロイ」のイレーナ・ダグラス、本作でデビューしたアリソン・フォランド、「M(エム)バタフライ」の監督であるデイヴィッド・クローネンバーグほか。 -
ジェフリー!
制作年: 1995エイズ感染を恐れるあまりセックスできないホモセクシャルの青年が“真実の愛”に目覚めるまでを描いたコメディ。ブロードウェイで大ヒットし、オビー賞を受賞したの同名劇を、原作者で映画は「アダムス・ファミリー2」などを手掛ける脚本家/作家のポール・ラドニックと初演時の演出家クリストファー・アシュリーで映画化。製作はワーキンマン・フィルムの主宰者で「メイトワン1920」などのマーク・バルサムと舞台『くたばれ!ヤンキース』のミッチェル・マクスウェルとヴィクトリア・マクスウェルのコンビの共同、撮影はジェフリー・トゥファノ、音楽はスティーブン・エンデルマン、美術はマイケル・ジョンストン、編集は「ブロンクス物語」のカーラ・シルヴァーマンがそれぞれ担当。主演は「ルームメイト」のスティーヴン・ウェバー。共演は「ジェネレーションズ」のパトリック・スチュワート、「コピーキャット」のシガニー・ウィーヴァー、「天使にラブソングを2」のキャシー・ナジミーほか。 -
ブルー・イン・ザ・フェイス
制作年: 1995香港出身の監督ウェイン・ワンと現代アメリカ文学の旗手の作家ポール・オースターの協力から生まれた映画「スモーク」の姉妹編的作品。本作では二人が共同で監督にあたり、ビデオ撮影したブルックリンの町のドキュメンタリー映像も挿入。「スモーク」の監督・脚本コンビである「ジョイ・ラック・クラブ」の監督ウェイン・ワンと作家ポール・オースターが共同で監督するとともに、劇部分の基本的な設定を俳優たちと一緒に決め、即興的に演出。製作は「スモーク」のグレッグ・ジョンソンとピーター・ニューマン、ダイアナ・フィリップス、エグゼクティヴ・プロデューサーは主演のハーヴェイ・カイテルとミラマックス・フィルムのボブ&ハーヴェイのウェインスタイン兄弟。撮影のアダム・ホレンダー、美術のカリーナ・イワノフは共に「スモーク」から引き続きの参加。音楽プロデューサーは『愛されちゃってマフィア』(V)などのデイヴィッド・バーン(元トーキング・ヘッズ)、編集はクリストファー・テレフセンが担当。ビデオ撮影のドキュメンタリー部分はハーヴェイ・ワンが監督。共演は「デッドマン」のジャレッド・ハリス、「キング・オブ・ニューヨーク」のヴィクター・アーゴ、「マルコムX」のジャンカルロ・エスポジートらが「スモーク」から続投。また、ゲストとしてリリー・トムリン、マイケル・J・フォックス、マドンナ、人気コメディエンヌのロザンヌ、監督ジム・ジャームッシュ、ジャームッシュ作品で知られるジョン・ルーリーが自身のバンド“ジョン・ルーリー・ナショナル・オーケストラ”を率いて顔を出し、そしてルー・リードが煙草とブルックリンへの愛着などを語るあたりが見どころ。90点 -
熱帯魚
制作年: 1995誘拐された受験生の中学生と誘拐犯一家の奇妙な交流を描いたコメディ。監督・脚本はテレビ畑出身で本作が映画デビューとなるチェン・ユーシュン。製作は台湾ニューウェーヴの功労者である「恋人たちの食卓」のシュー・リーコンと、チェンの元上司で『村と爆弾』(特別上映のみ)などの脚本家でもあるワン・シャウディーの共同。製作協力は台湾を代表する監督のワン・トン。撮影はリャウ・ペンロン、音楽はユー・クワンエン、美術はチャン・ダイ、編集はチェン・スンチャンとレイ・ツェンチンの共同、録音はヤン・チンアンがそれぞれ担当。出演は新人のリン・ジャーホン、テレビの子役であるシー・チンルン、『浮草人生』(特別上映のみ)の監督でもあるリン・チェンシン、本作で95年度金馬奨助演女優賞を受賞した『村と爆弾』のウェン・イン、「好男好女」のプロデューサーで「憂鬱な楽園」にも出演しているリェン・ピートン、「悲情城市」のヴェテラン女優アピポーほか個性的なキャストが顔をそろえる。2019年8月17日よりデジタルリストア版が公開。2024年7月20日より『台湾巨匠傑作選2024』にて劇場上映(配給:オリオフィルムズ)。 -
GO NOW
制作年: 1995難病にかかった男と、それを支えて生きる女の心の葛藤を描いたラヴ・ストーリー。監督は「日蔭のふたり」のマイケル・ウィンターボトムで、続くカンヌ国際映画祭コンペ出品作『Welcome To Sarajevo』(97)などで“ブリティッシュ・ニュー・シネマ”を代表する監督。主演は「リフ・ラフ」「トレインスポッティング」のロバート・カーライル。共演は本作で映画デビューし、『Welcome To Sarajevo』にも出演したジュリエット・オーブリー、他に「日蔭のふたり」のジェームズ・ネスビット、「ジム・キャリーのエースにおまかせ!」のソフィー・オコネド、「フィフス・エレメント」にも出演したミュージシャンのトリッキーほか。 -
白い風船
制作年: 1995お金を落とした少女が体験する冒険を描く、詩情とみずみずしさあふれる児童映画の秀作。「オリーヴの林をぬけて」でアッバス・キアロスタミ監督の助監督を勤めたジャファール・パナヒ監督の長編第一作で、編集と美術も担当。出演は素人ばかり。パナヒ監督の、“ある映画の、ある登場人物に完全にぴったりはまる人は一人しかいない”という方針に従って、イラン各地から集められたのが子役のアイーダ・モハマッドカーニを始め、フェレシュテ・サド・オラファイ、モハマッド・シャハニ、アンナ・ブロコフスカ、モハマッド・バフティアリ。ただし最初に兄の役の予定だった少年がその後海外に移住してしまったため、この役は6000人のオーディションの末モフセン・カリフィが選ばれた。95年カンヌ国際映画祭“黄金のカメラ”(新人監督)賞、同年東京国際映画祭ヤングシネマ部門でさくらゴールド賞(第一位)受賞。 -
小便小僧の恋物語
制作年: 1995ベルギーの首都ブリュッセル市内にある小便小僧(マネキン・ピス)像をモチーフに、路面電車の女性運転手とこの町に流れてきた青年の慎ましやかな恋を描いたメルヘン。監督はベルギーの名門映画学校サン・リュックを経て数々の短編を手掛け、これが初長編となる64年生まれの新鋭フランク・ヴァン・パッセル。脚本もこれが初長編のクリストフ・ディリックス。主演はベルギーの演劇畑で活躍するフランク・ヴェルクライセンとアンチュ・ドゥ・ブック。95年カンヌ国際映画祭批評家週間青春賞、95年モントリオール映画祭新人賞・国際批評家協会賞、96年ゆうばり国際冒険・ファンタスティック映画祭審査委員特別賞をそれぞれ受賞。 -
金玉満堂 決戦!炎の料理人
制作年: 1995中華料理の名門レストランを舞台に、元名料理人たちが悪の料理人集団と料理対決を繰り広げるアクション・コメディ。監督は『青蛇転生』(V)のツイ・ハーク。製作は彼と「ゴールデン・ガイ」などのレイモンド・ウォンの共同。脚本はハークとフィリップ・チェン、ン・マンファイの共同。撮影は「テラコッタ・ウォリア/秦俑」「フル・ブラッド」のピーター・ポー、音楽は「黒薔薇VS黒薔薇 kurobara tai kurobara」など、多作なローウェル・ロー、美術・衣装は「恋する惑星 CHUNGKING EXPRESS」(美術)はじめウォン・カーウァイ全作品や「スウォーズマン 女神復活の章」(衣装)のウィリアム・チョンがそれぞれ担当。出演は「さらば、わが愛 覇王別姫」「白髪魔女伝」のレスリー・チョン、「つきせぬ想い」のアニタ・ユン、ツイ・ハーク作品の主演は「上海ブルース」以来11年ぶりとなる『大英雄』(V)のケニー・ビー、「恋人たちの食卓」のジャウ・ウェンジュオ、「新ポリス・ストーリー」のロー・ガーイン、「エドワード・ヤンの恋愛時代」のニー・シューチュン、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナIII/天地争覇』(V)のション・シンシンなど。 -
太陽に抱かれて
制作年: 1995故郷を捨て希望を求めてアメリカにやってきたキューバ移民たちの別れと出会いを通して、本当の愛とは、家族とはなにかを見つめたドラマ。監督は、日本では先に公開された次作「カーマ・スートラ 愛の教科書」で話題を集めたミラ・ナイール。製作はハーバード在学以来17年間のつきあいで常に彼女の作品をプロデュースしてきた「クイズ・ショウ」のマイケル・ノジックとリディア・ディーン・ピルヒャー、脚本は「若草物語」のロビン・スウィコード、撮影は「ピアノ・レッスン」のスチュアート・ドライバー、音楽は「フォレスト・ガンプ/一期一会」のアラン・シルヴェストリ、美術はマーク・フリードバーグ、編集はロバート・エストリン、衣裳は「カーマ・スートラ」でもナイールと組んだエデゥアルド・カストロ。主演は「オンリー・ユー」のマリサ・トメイと「ハイダウェイ」のアルフレッド・モリーナ。共演は「アダムス・ファミリー2」のアンジェリカ・ヒューストン、「悪魔のような女」のチャズ・パルミンテリほか。 -
スティーブン・キング 痩せゆく男
制作年: 1995ダイエットに挫折した弁護士が、事故で轢き殺してしまったジプシーの呪いによってみるみる痩せていく恐怖を描いた恐怖映画。人気ホラー作家のスティーヴン・キングの小説『痩せゆく男』(邦訳・扶桑社文庫)の映画化。監督は「チャイルド・プレイ」のトム・ホランド。脚本は「ビートルジュース」のマイケル・マクドウェル。 135キロから55キロまで痩せていく特殊メイクはマイケル・ジャクソンのMTV『スリラー』のグレック・キャノンが担当。製作はリチャード・P・ルービンスタイン、ミッチェル・ガリン。撮影はキース・ファン・ウーストラム。音楽はダニエル・ライト。美術はローレンス・ベネット。編集はマーク・ラウブ。主演は「ロボコップ3」のロバート・ジョン・バーク。共演は「アンカーウーマン」のジョー・モントーニャ、「マイ・ライフ」のマイケル・コンスタンティン、「シェイド」のカリ・ウーラーほか。スティーヴン・キングもドラッグストアの主人役で姿を見せる。100点 -
ボーイズ・オン・ザ・サイド
制作年: 1995ドロップ・アウトした女性3人組が旅を続けるうちに女ならではの友情に目覚めていく姿を描いたロード・ムービー。監督は「マグノリアの花たち」のハーバート・ロス、製作はアーノン・ミルチャン、スティーヴン・ルーサー、ハーバート・ロス、エグゼクティヴ・プロデューサーはドン・ルースとパトリシア・カーラン、脚本はドン・ルース、撮影はドナルド・ソーリン、音楽はデイヴィッド・ニューマン、編集はマイケル・R・ミラー、美術は「007」シリーズなどで知られる名匠ケン・アダム、衣装はグロリア・グレシャムがそれぞれ担当。主演は「コリーナ、コリーナ」のウーピー・ゴールドバーグ、「バッド・ガールズ」のドリュー・バリモア、「ブロードウェイと銃弾」のメアリー・ルイーズ・パーカー。共演は「ディック・トレイシー」のエステル・パーソンズほか。 -
バットマン・フォーエヴァー
制作年: 1995ボブ・ケインが生んだアメコミのダーク・ヒーロー、バットマン(DCコミックス刊)のスタッフ・キャストをリニューアルした映画版シリーズ第3弾。架空の町ゴッサム・シティを舞台にヒーロー、バットマンと邪悪な怪人たちとの闘いをスピーディに描く。監督は前2作のティム・バートンに代わり「依頼人」のジョエル・シューマカーが登板。製作はバートンとピーター・マクレガー・スコット、脚本はリー・バッチラー、ジャネット・スコット・バッチラー、アキヴァ・ゴールドマン、撮影は「ペリカン文書」のスティーブン・ゴールドブラット、美術は「フォーリング・ダウン」のバーバラ・リング、編集は「逃亡者(1993)」のデニス・ヴァークラー、音楽は「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」のエリオット・ゴールデンサル、特殊視覚効果は「スター・ウォーズ」のジョン・ダイクストラ、特殊メイクは「ウルフ」のリック・ベイカーらがそれぞれ担当。主役のバットマンには前2作のマイケル・キートンに代わって、「トゥームストーン」のヴァル・キルマー、また今回シリーズ初登場のバットマンの相棒ロビン役には「三銃士(1993)」のクリス・オドネルがそれぞれ起用された。対する悪役の怪人はリドラーに「マスク(1994)」のジム・キャリー、トゥー・フェイスに「ナチュラル・ボーン・キラーズ」のトミー・リー・ジョーンズがそれぞれ扮し怪演をみせるほか、「冷たい月を抱く女」のニコール・キッドマンが妖艶な女性精神科医役で華を添える。70点 -
愛しすぎて 詩人の妻
制作年: 199420世紀を代表する詩人T・S・エリオットとその最初の妻ヴィヴィアンの愛と葛藤をめぐる文芸ドラマ。監督は「星の流れる果て」のブライアン・ギルバート。製作はマーク・サミュエルソン、ハーヴェイ・カス、ピーター・サミュエルソン、エグゼクティヴ・プロデューサーは音楽プロデューサーとしても著名なマイルズ・A・コープランド3世(ロック・グループ〈ポリス〉の元ドラマーで映画音楽家のスチュアート・コープランドの実兄)とポール・コリッチマン。脚本は、英国演劇界の名劇作家マイケル・ヘイスティングスが、原作である自作の戯曲を「橋の上の貴婦人」のエイドリアン・ホッジスと共同で執筆。撮影は「蠅の王」「オーメン4」のマーティン・フューラー、音楽はデビー・ワイズマン、美術は「モナリザ」「フールズ・オブ・フォーチュン」のジェイミー・レナード、編集は「ジェラシー(1979)」ほかニコラス・ローグ作品で知られるトニー・ローソン、衣装はフィービー・ド・ゲイがそれぞれ担当。主演は「最後の誘惑」「時の翼にのって ファラウェイ・ソー・クロース!」のウィレム・デフォーと本作でアカデミー主演女優賞にノミネートされた「ダメージ」のミランダ・リチャードソン。共演は同じく本作でアカデミー助演女優賞にノミネートされたベテラン、ローズマリー・ハリス、英国演劇界の重鎮、ニコラス・グレイスほか。 -
愛しのタチアナ
制作年: 1994「マッチ工場の少女」「レニングラード・カウボーイズ、モーゼに会う」など、数々の秀作・話題作を発表しているフィンランドの鬼才監督アキ・カウリスマキが、久しぶりに故国を舞台に描いた中編。シャイで無口な2人の男と外国人女性2人の旅を、独特のシンプルな語り口と奇妙な間とユーモア感覚でつづった愛すべき小品。60年代のR&R音楽や風俗描写が生む新鮮なモダニズムも見逃せない。監督・脚本・製作・編集はアキ・カウリスマキ。共同脚本はサッケ・ヤルヴェンパー、撮影はカウリスマキ作品のほとんどを手掛けるティモ・サルミネン。録音のヨウコ・ルッメ、セット・デザインのカリ・ライネ、マルック・ペティレ、ユッカ・サルミ、衣装のトゥーラ・ヒルカモら、ほかのスタッフもカウリスマキ作品の常連が固めている。主演も「真夜中の虹」「ラヴィ・ド・ボエーム」のマッティ・ペロンパー(95年7月14日に死去し、これが遺作となった)、「マッチ工場の少女」でヒロインを演じたカティ・オウティネン、レニングラード・カウボーイズの創立メンバーで「レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ」「レニングラード・カウボーイズ、モーゼに会う」の原案も手掛けたマト・ヴァルトネン、短編「悲しき天使」や「レニングラード・カウボーイズ、モーゼに会う」のキルシ・テュッキュライネンと、カウリスマキ作品に欠かせない俳優ぞろい。68点 -
君さえいれば 金枝玉葉
制作年: 1994香港の音楽業界を舞台に、3人の男女の奇妙な関係を描き、愛することのすばらしさと喜びを謳い上げたラヴ・ストーリー。監督は『雙城故事』(91、日本未公開)でデビューし、「月夜の願い」や本作で脚光を浴びた新鋭ピーター・チャン。製作はエリック・ツァン、エグゼクティヴ・プロデューサーはクラウディー・チャンで、監督を含む3人で主宰する電影人製作有限公司(UFO)の作品。脚本はジェームズ・ユエンとチー・リー、撮影はヘンリー・チェン、美術はユー・チュンマン。音楽はクラレンス・ホイとチウ・ツァンヘイ、レスリー・チョン歌う主題歌『追』(作曲はエイジアン・ポップスの雄、ディック・リー)は、95年香港アカデミー主題歌賞を受賞。主演は「つきせぬ想い」と本作で2年連続香港アカデミー賞主演女優賞を獲得したアニタ・ユン、「金玉満堂 決戦!炎の料理人」でも彼女と共演したレスリー・チョン、「欲望の翼」「つきせぬ想い」のカリーナ・ラウ。 -
レニングラード・カウボーイズ、モーゼに会う
制作年: 1994超リーゼント頭のロックバンドの活躍を描くコメディ「レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ」から5年後に作られた続編で今回も荒唐無稽なストーリーのロード・ムービーとなっている。メキシコを後にした彼らはニューヨークのコニーアイランドから大西洋を渡りフランス、ドイツ、チェコ、ポーランド、そしてついに故郷であるツンドラ地帯へと北上していく。監督・製作・脚本は前作同様アキ・カウリスマキ。撮影はティモ・サルミネン、美術はジョン・エブデン。音楽はマウリ・スメンが担当している。出演はカウリスマキ作品の常連マッティ・ペロンパー、同監督の「ラヴィ・ド・ボエーム」にも出演したアンドレ・ウィルムス、そして前作で結成され、実際に音楽活動を展開させているレニングラード・カウボーイズ。66点 -
ジム・キャリーはMr.ダマー
制作年: 1994茶目っ気たっぷりでどこか憎めない大ボケ2人組の珍道中を描いたロードムービー調のコメディ。「マスク(1994)」「バットマン・フォーエヴァー」と波に乗るジム・キャリーのジェリー・ルイスばりの珍妙な扮装と動作、「スピード」のジェフ・ダニエルズの、これまでのイメージをかなぐり捨てたトボけた演技と、主演コンビによる下ネタやくだらないギャグの個人芸合戦が爆笑・失笑を誘う。監督は本作がデビューとなるピーター・ファレリー。脚本はファレリー、実弟のボビー・ファレリー、学生時代からの友人ベネット・イェリンの共同。製作はチャールズ・B・ウェスラー、「クルーレス」のスティーヴ・ステイブラーとブラッド・クレヴォイ。撮影は「ヴィデオドローム」「D2 マイティ・ダック」のマーク・アーウィン、美術はMTVで活躍するシドニー・J・バーソロミュー・ジュニア 。音楽は異色ロック・アーティストのトッド・ラングレンがスコアを書き、プロクレイマーズ、ディー・ライトなどの挿入曲が使われている。共演は「ドラゴン ブルース・リー物語」のローレン・ホリー、「トッツィー」「未知との遭遇」のテリー・ガーなど。80点 -
シャロウ・グレイブ
制作年: 1994共同生活を送る3人の若者に、降って沸いたような大金と死体をめぐる、ブラックなサスペンス。監督はテレビ演出から本作で長編映画デビューしたダニー・ボイルで、この「シャロウ・グレイヴ」と次作「トレインスポッティング」の2作のヒットで一躍注目を集めた。製作のアンドリュー・マクドナルドは、「赤い靴」などの監督エメリック・プレスバーガーの孫にあたる。脚本のジョン・ホッジは医者の出身で、監督のボイル、製作のマクドナルドと組んだ本作がデビュー作にあたり、引き続き「トレインスポッティング」の脚本も担当した。撮影のブライアン・トゥファノ、美術のケイヴ・クイン、編集のマサヒロ・ヒラクボはボイルとはテレビ時代から組んでいるスタッフで、次作「トレインスポッティング」にも参加。出演は「エンジェル・アット・マイ・テーブル」のケリー・フォックス、「死とコンパス」のクリストファー・エクルストン、「トレインスポッティング」のユアン・マクレガーほか。90点 -
マスク(1994)
制作年: 1994人間の潜在的欲望を引き出す古代の仮面をつけた青年が、謎の怪人マスクとなって大活躍する姿を描いた、ファンタスティックなアクション・コメディ。ダークホース・コミックス社のマイケル・ファーロンとマーク・ヴァーヘイデンによる同名のカルトコミックを、発想とキャラクターを借りてマイク・ワーブが脚色。監督には「ブロブ 宇宙からの不明物体」で50年代SF映画の味わいを再現したチャールズ・ラッセルがあたった。製作は「ショッカー」のボブ・エンゲルマン、エグゼクティヴ・プロデューサーはマイク・リチャードソン、チャールズ・ラッセル、マイケル・デ・ルカ、撮影はジョン・R・レオネッティ、音楽は「ベートーベン」のランディ・エデルマン。特殊メイクは「ミセス・ダウト」のグレッグ・キャノン、SFXは「ジュラシック・パーク」などのILMがそれぞれ担当。主演は初主演作「エース・ベンチュラ」でスターダムにのし上がったジム・キャリーで、得意の顔面七変化をはじめ、その爆笑パフォーマンスの数々が見もの。共演は、セクシーなヒロイン役にモデル出身で、本作が映画初出演のキャメロン・ディアス、「ローカルヒーロー 夢に生きた男」のピーター・リーガート、「ロビン・フッド キング・オブ・タイツ」のエイミー・ヤスベックほか。90点 -
レッド・スコルピオン2
制作年: 1994“人間核弾頭”ことドルフ・ラングレンの主演作から数年、敵をロシア軍から近年アメリカに巣食う病理、白人至上主義を唱える民兵組織へと変えて、装いも新たに贈るマーシャルアーツ・アクションの第2弾。監督はマイケル・ケネディ、製作はロジャー・マクリーン、エグゼクティヴ・プロデューサーはジャック・アブラモフ、デール・A・アンドリュースの共同、脚本はトロイ・ボロニック、バリー・ヴィクターの共同、撮影はカーティス・ピーターセン、音楽はジョージ・ブロンドハイム、編集はゲイリー・ズベック、美術はブレント・トーマスがそれぞれ担当。出演はマーシャル・アーツ出身のマット・マッコウム、「ドゥ・ザ・ライト・シング」のジョン・サヴェージ、「ブロンドの標的」のジェニファー・ルービン、「トータル・リコール」のマイケル・アイアンサイド、「ハードジャッカー」のジョージ・トーリアトスら。 -
エキゾチカ
制作年: 1994「エキゾチカ」なるナイトクラブと、裏稼業で稀少動物を密輸するペットショップを舞台に、最初はバラバラの4人の主人公たちの過去と現在が複雑にからまっていく過程を、独特のパズル感覚で描いた人間ドラマ。監督のアトム・エゴイアンは長編第6作となる本作が日本に初紹介。脚本もエゴイアンが自身のアイディアを基に単独で執筆。音楽はプラネタリウムの専属作曲家の出身という変わり種のマイケル・ダンナ、美術は「ジョン・キャンディの大進撃」のリンダ・デル・ロザリオとリチャード・パリスのコンビ、編集のスーザン・シップトンはエゴイアン作品の常連。出演は「蘭の女」「パッセンジャー57」のブルース・グリーンウッド、「告発」のミア・カーシュナー、「グレン・グールドに関する32章」「ロードキル」の脚本家でもある「月の瞳」のドン・マッケラー、エゴイアン夫人のアルシネー・カーンジャン、「クラッシュ」のエライアス・コーティアスほか。94年カンヌ国際映画祭国際批評家連盟賞、95年カナダ映画賞(ジニー賞)8部門(作品、監督、脚本、助演男優、撮影、美術、衣裳、音楽)受賞。 -
S.F.W.
制作年: 1994テロリストの監禁事件に巻き込まれた末にメディアの英雄に祭り上げられた青年を主人公に、いわゆるジェネレーションXの冷めた感情と現代の世相をアイロニカルに描いた青春映画。ジェネレーションX小説の代表作と呼ばれるアンドリュー・ウェルマンの同名小説(邦訳・太田出版刊)を、UCLAの映画教授でもあり東京国際映画祭91で上映された『ドライブ』を監督したジェフリー・レヴィが映画化。脚本はレヴィとダニー・ルービンの共同。撮影は「ハウス・パーティー」「いとこのビニー」のピーター・デミング、音楽は「夢の涯てまでも」「クロウ 飛翔伝説」のグレアム・レヴェルが担当し、サウンドガーデン、スーサイダル・テンデンシーズなどのオルタナティヴ・ロックの挿入曲が全編に流れる。主演は「バック・ビート」のスティーブン・ドーフ。共演は「みんな愛してる」のリース・ウィザースプーン、俳優ゲイリー・ビジーの実子ジェイク・ビジーほか。 -
ボブ・マーリー ラスト・ライブ・イン・ジャマイカ レゲエ・サンスプラッシュ’79
制作年: 199470年代のロック界にも大きな影響をレゲエ・ミュージックの巨人、ボブ・マーリー&ウェイラーズの地元最後のライヴとなった、1979年7月3~7日に、ジャマイカ、モンテゴ・ベイ、ジャレット・パークで開催されたイヴェント<レゲエ・サンスプラッシュ>の模様を収録したドキュメンタリー。製作・監督は『ボンゴ・マン』のステファン・パウル、撮影はピーター・リーズ、ハンク・シャーク、ライナー・ハインツ・イマンの共同。録音はローランド・エンゲル、編集はヒルデガート・シュローダー。出演はほかにピーター・トッシュ、サード・ワールド、バーニング・スピアなど。 -
エド・ウッド
制作年: 1994史上最低の監督と言われた男、エドワード・デイヴィッド・ウッド・ジュニア、通称エド・ウッドの愛すべき、奇想天外な半生を描いた伝記映画。ルドルフ・グレイの評伝『Nightmare of Ecstasy』(邦訳・早川書房刊『エド・ウッド 史上最低の映画監督』)を、“エドの同類”を自認する「バットマン リターンズ」のティム・バートンの監督で映画化。脚本は「プロブレム・チャイルド うわさの問題児」のコンビ、スコット・アレクサンダーとラリー・カラツェウスキー。製作はバートンと「シザーハンズ」以来の彼の右腕、デニーズ・ディ・ノヴィの共同。エグゼクティヴ・プロデューサーは「ハードロック・ハイジャック」の監督マイケル・レーマン。撮影は「バットマン リターンズ」のステファン・チャプスキー、音楽は「依頼人」のハワード・ショアが担当。また、往年の怪奇スター、ベラ・ルゴシのマスクを完璧に再現したリック・ベイカーほか3人が、第67回アカデミー賞メイクアップ賞を受賞。主演は「シザーハンズ」「ギルバート・グレイプ」のジョニー・デップ。ルゴシに「ウディ・アレンの重罪と軽罪」のマーティン・ランドーが扮し、アカデミー賞助演男優賞を受賞。ほかに「スリー・リバーズ」のサラ・ジェシカ・パーカー、「ホーリー・ウェディング」のパトリシア・アークェット、「恋はデ・ジャブ」のビル・マーレイらが共演。95年度キネマ旬報外国映画ベストテン第5位。70点 -
ケロッグ博士
制作年: 199420世紀初頭のアメリカを舞台に、珍妙な健康法に狂騒する人々をシニカルに描いたブラック・コメディ。実話を基にしたT・コラサッゲン・ボイルの小説『ケロッグ博士』(邦訳・新潮文庫刊)を、「ザ・コミットメンツ」「愛と哀しみの旅路」のアラン・パーカーの監督・脚本で映画化。製作はパーカーと「ザ・コミットメンツ」のアーミヤン・バーンスタイン、「ミシシッピー・バーニング」のロバート・F・コールズベリー、エグゼクティヴ・プロデューサーはトム・ローゼンバーグとマーク・エイブラハム、撮影はピーター・ビジウ、音楽は「スモーク」のレイチェル・ポートマン、美術は「ザ・コミットメンツ」のブライアン・モリス、編集はゲリー・ハンブリング、衣裳は「キャリントン」のペニー・ローズがそれぞれ担当。出演は「ニクソン」のアンソニー・ホプキンス、「ケーブルガイ」のマシュー・ブロデリック、「アサシン」のブリジット・フォンダ、「ブロードウェイと銃弾」のジョン・キューザック、「ウェインズ・ワールド」のダナ・カーヴィ、「ウェールズの山」のコルム・ミーニー、「スリーサム」のララ・フリン・ボイル、「バロン」のジョン・ネヴィルなど個性派俳優が競演。40点 -
スリープ・ウィズ・ミー
制作年: 1994友情と恋愛感情がこじれてとまどう親友同士の男女三人組の姿を描くロマンチック・コメディ。監督は「3人のゴースト」「アビス」などのカメラ助手を経て、本作で監督デビューしたロリー・ケリー。製作は「恋愛の法則」の監督マイケル・スタインバーグとロジャー・ヘッデン、そして本作には企画の初期から関わった、主演のエリック・ストルツ。エグゼクティヴ・プロデューサーはジョエル・カステルバーグ。脚本はケリー、ステインバーグとヘッデン、デュエイン・デル・アミーコ、ニール・ヒメネズ、ジョー・キーナンの共同。撮影は「レザボア・ドッグス」「パルプ・フィクション」「フォー・ルームス」の3作でクエンティン・タランティーノと組んで知られるアンジェイ・セクラ。音楽はデイヴィッド・ローレンス。美術はランディ・エリクソン、衣裳はイシス・ムセンデン、編集はデイヴィッド・モリッツがそれぞれ担当。主演は「ロブ・ロイ ロマンに生きた男」のエリック・ストルツ、「リバー・ランズ・スルー・イット」のクレイグ・シェーファー、テレビのミニ・シリーズ『堕ちた天使たち』(V)のメグ・ティリー。共演には「ヒート」のスーザン・トレイラー、「パーティー・ガール」のパーカー・ポージー、「ラジオ・デイズ」のトッド・フィールド、「バルセロナの恋人たち」のトーマス・ギブソン、「トラスト・ミー」のエイドリアン・シェリー。「パルプ・フィクション」の監督クエンティン・タランティーノがノー・クレジットで、パーティの客の映画マニア役でゲスト出演。 -
カウガール・ブルース
制作年: 1994巨大な親指を持った一人の女が既存の社会に捕らわれず、奔放な旅をするロード・ムービー。1976年にアメリカで出版され、カウンター・カルチャーの代表作として多くの賞賛を得たトム・ロビンスの同名小説を映画化したもの。監督は「ドラッグストア・カウボーイ」「マイ・プライベート・アイダホ」のガス・ヴァン・サント。製作は「ダウン・バイ・ロー」やガス・ヴァン・サントの前述の二作品を手がけているローリー・パーカー。撮影のジョン・キャンベルとエリック・アラン・エドワーズ、編集のカーティス・クレイトン、衣装のベアトリス・アルナ・パスツォールらもガス・ヴァン・サントの作品の常連。音楽を担当しているのは3回のグラミー受賞歴のあるカナダ出身のシンガーソングライター、K・D・ラング。出演は、主役に「ヘンリー&ジューン 私が愛した男と女」「恋に落ちたら」のユマ・サーマン、そして故リヴァー・フェニックスの妹レイン・フェニックス、「エレファント・マン」のイギリスの名優ジョン・ハート、「ベスト・キッド」のノリユキ・パット・モリタ、「ドラキュラ(1992)」「リトル・ブッダ」のキアヌ・リーヴス、「グッドフェローズ」のロレイン・ブラッコ、「リオ・ブラボー」のアンジー・ディッキンソンなど。 -
34丁目の奇跡(1994)
制作年: 1994本物のサンタクロースを自称する老人が巻き起こす騒動を通じて、夢を信じることのすばらしさをうたい上げたハートフルなドラマ。ジョージ・シートン監督・脚本、モーリン・オハラ主演で47年に公開された同名映画を、「ホーム・アローン」「恋しくて」のヒットメーカー、ジョン・ヒューズ製作・脚本でリメイク。監督はデビュー作「原始のマン」に続いて2作目となるレス・メイフィールドが当たった。エクゼクティヴ・プロデューサーは「ホーム・アローン」シリーズのウィリアム・ライアンと、「赤ちゃんのおでかけ」のウィリアム・S・ビーズリー。撮影に「ホーム・アローン」のジュリオ・マカット、美術に『おじさんに気をつけろ!』(V)のダグ・クレイナー、音楽に「赤ちゃんのおでかけ」のブルース・ブロートン、編集に「オンリー・ザ・ロンリー」のラジャ・ゴズネルと、ヒューズ作品の常連スタッフが集結。ほかに、衣装で「リバー・ランズ・スルー・イット」のキャシー・オレアなど。またナタリー・コール、レイ・チャールズ、エルヴィス・プレスリー、さらにアレサ・フランクリン、ケニー・Gらの新曲まで、全編を彩るクリスマス・ソングの数々も聴きもの。主演は「永遠の愛に生きて」などの監督作や「ジュラシック・パーク」などの出演作で知られるリチャード・アッテンボローと、「ミセス・ダウト」の子役マラ・ウィルソン。共演は「フリント・ストーン モダン石器時代」のエリザベス・パーキンス、「ザ・シークレット・サービス」のディラン・マクダーモットほか。90点 -
サンベリーナ おやゆび姫
制作年: 1994ハンス・クリスチャン・アンデルセンの古典的童話『親指姫』を長編アニメーション化した、ファンタスティックなラブストーリー。監督・製作・脚本の3役をこなしたのは、ウォルト・ディズニー・プロ出身のアニメーターで、「アメリカ物語」「謎の恐竜大陸」などの意欲作を発表しているドン・ブルース。彼の指揮の下、総勢500人ものアニメーターが参加、オーソドックスなアニメ技法と、CGを駆使した最新技術の融合が見どころ。共同監督・製作のゲイリー・ゴールドマン、共同製作のジョン・ポメロイはディズニー時代以来、ブルースと名トリオを組んでいる。音楽は「ベイビー・トーク」「トレマーズ」のウィリアム・ロスと、世界的な大ヒット曲『コパカバーナ』などで知られるアーティストのバリー・マニロウ。マニロウは全8曲の挿入歌の作曲と歌も手掛け、そのミュージカル場面の楽しさも見逃せない。声の出演は「リトル・マーメイド」の女優ジョディ・ベンソン、「エレファント・マン」の個性派俳優ジョン・ハート、「ハロー・ドーリー!」「モダンミリー」の名女優キャロル・チャニング、「アラジン」のギルバート・ゴッドフリード、スペイン音楽の第一人者チャロほか。80点 -
アンドレ 海から来た天使
制作年: 1994アザラシのアンドレと、彼を育てた一家との友情を描いた、実話に基づく心温まる物語。監督は『スノーリバー 輝く大地の果てに』(V)、「ネバーエンディング・ストーリー 第2章」とファミリー映画に定評あるジョージ・ミラー。ハリー・グッドリッジとリュウ・ディーツの著書『A Seal Called Andre』を基に、ダナ・バラッタが脚色。製作はアネット・ハンドリーとアダム・シャピロの共同。撮影はトーマス・バースティン、音楽はブルース・ローランド、プロダクション・デザインを「レインマン」「アンタッチャブル」でアカデミー賞にノミネートされたウィリアム・A・エリオットが担当。主演は「コリーナ、コリーナ」の名子役ティナ・マジョリーノ。共演は「悲しき酒場のバラード」のキース・キャラダイン、「ラスト・ボーイスカウト」のチェルシー・フィールド、「許されざる者(1992)」のシェーン・メイヤー、「パーフェクト・ワールド」のキース・サラバージャ、「D2 マイティ・ダック」のジョシュア・ジャクソンほか。カリフォルニアのテーマパークで人気者のアシカ、トリー君がアザラシのアンドレを演じ、喜怒哀楽を巧みに表現する人間顔負けの演技が見もの。 -
SAFE(1999)
制作年: 1994化学物質過敏症に陥った主婦の姿を通じて、80年代半ばのアメリカ西海岸のライフスタイルを皮肉に描き出す異色作。監督・脚本は「ベルベット・ゴールドマイン」のトッド・ヘインズで「ポイズン」(91)に次ぐ彼の監督第2作。製作は彼とコンビを組むクリスティーヌ・ヴァションと、ローレン・ザラズニック。製作総指揮は「アイス・ストーム」のジェームズ・シェイマスとテッド・ホープ、リンゼイ・ロー。撮影は「くちづけはタンゴの後で」のアレックス・ネポンニアスキー。音楽は「ガンクレイジー」のエド・トムニー。美術は「シリアル・ママ」のデイヴィッド・ボンバ。編集は「ポイズン」(準主演も)「ベルベット・ゴールマイン」のジェームズ・ライオンズ。衣裳はナンシー・ステイナー。出演は「ビッグ・リボウスキ」のジュリアン・ムーアほか。 -
テルミン
制作年: 19931920年にロシアで誕生した世界初の電子楽器テルミンと、その発明者であるレフ・セルゲイヴィッチ・テルミン(レオン・テルミン)博士の数奇な運命をめぐるドキュメンタリー。監督・製作・脚本は当初無名の映像作家だったスティーヴン・M・マーティン。出演はテルミン博士、彼の愛弟子のクララ・ロックモア、シンセサイザーのパイオニアであるロバート・モーグ、ミュージシャンのブライアン・ウィルソンやトッド・ラングレンほか。1994年サンダンス・フィルム・フェスティバル ベスト・ドキュメンタリー賞、サンフランシスコ・フィルム・フェスティバル ゴールデンゲート賞受賞。 -
コーンヘッズ
制作年: 1993米NBCテレビの人気バラエティー番組『サタデー・ナイト・ライブ』中のコーナーの映画化。地球征服の使命を帯びて地球にやって来た宇宙人夫妻が、なぜか現代のアメリカで平和な家庭を築いているさまを、ユーモア豊かに描いたSFホームドラマ。監督は「ミュータント・タートルズ」のスティーヴ・バロン。製作は「ウェインズ・ワールド」のローン・マイケルズ、エグゼクティヴ・プロデューサーは「ボディ・ターゲット」のマイケル・ラクミル。脚本はTV版のオリジナル・キャスト兼脚本家で、本作でも主演を務めるダン・エイクロイドと、トム・デイヴィス、ボニー・ターナー、テリー・ターナーの共同。撮影は「ニュー・ジャック・シティ」のフランシス・ケニー、音楽はオリジナル・スコアを「ホッファ」のデイヴィッド・ニューマンが書き、ポール・サイモン、レッド・ホット・チリ・ペッパーズなどのアーティストの曲を挿入歌として使用。主演は「チャーリー」のダン・エイクロイド、TV版のオリジナル・キャストのジェーン・カーティン、ミシェル・バーク。90点 -
哀愁のメモワール
制作年: 1993「エイジ・オブ・イノセンス 汚れなき情事」の女流作家イーディス・ウォートンの長編小説『イーサン・フローム』(邦訳・荒地出版社刊)の映画化。36年のブロードウェイ上演後、40年代のゲーリー・クーパー、ベティ・デイヴィス主演の企画のほか、何度も映画化が図られた末に実現したもの。エグゼクティヴ・プロデューサーは「ロングタイム・コンパニオン」「ストレート・アウト・ブルックリン」「愛・アマチュア」など、インディペンデントの話題作を手掛けた、アメリカン・プレイハウスのリンゼイ・ロウとリチャード・プライス。監督は『Golden Gate』のジョン・マッデン。脚色はリチャード・ネルソン、製作は「ロングタイム・コンパニオン」のスタン・ヴロドコウスキー、撮影は「ホーリー・ウェディング」「サーチ&デストロイ」のボビー・ブコウスキー、音楽は「スモーク」のレイチェル・ポートマン、美術はアンドリュー・ジャックネス、編集はキャサリン・ウェニング、衣裳はキャロル・オディッツがそれぞれ担当。主演は「ネル」「ロブ・ロイ ロマンに生きた男」のリーアム・ニーソン。共演は「ホーリー・ウェディング」のパトリシア・アークェットとテイト・ドノヴァン、「タッカー」「マッド・ラブ」のジョアン・アレン、「ビリー・バスゲイト」のキャサリン・ホートンほか。 -
わんぱくデニス
制作年: 1993いたずら好きな少年が巻き起こす騒動を描くハートウォーミング・コメディ。デニスはハンク・ミッチャムの漫画に登場するアメリカの人気キャラクターで、1930年代に新聞や雑誌のカートゥーン(ひとこまマンガ)として登場し、テレビ・アニメも製作され、息の長い人気を博している。監督は「タップ」のニック・キャッスル、製作・脚本は「ホーム・アローン2」のジョン・ヒューズ、共同製作はリチャード・ヴェイン、エグゼクティヴ・プロデューサーはアーネスト・チェンバース、撮影は「ビートルジュース」のトーマス・アッカーマン、音楽は「マチネー 土曜の午後はキッスで始まる」のジェリー・ゴールドスミスが担当。出演は「マイホーム・コマンドー」のクリストファー・ロイド、「フロント・ページ」のウォルター・マッソー、「わが心のボルチモア」のジョーン・プローライト、「恋しくて」のリー・トンプソン、「ボブ・ロバーツ」のロバート・スタントン、そして2万人の中からオーディションで選ばれたメイソン・ギャンブル。 -
ボーン・イエスタデイ(1993)
制作年: 1993大富豪の愛人で無知で無学な美女と、知的でハンサムだが超堅物のジャーナリストとの恋を描く恋愛コメディ。監督は「僕の美しい人だから」のルイス・マンドーキ、製作はD・コンスタンチン・コンテ、エグゼクティヴ・プロデューサーはストラットン・レオポルド、ガーソン・カニンが1946年に発表した同名戯曲をもとに、ダクラス・マクグラスが脚本を執筆。撮影は「僕の美しい人だから」のラヨシュ・コルタイ、音楽は「フィッシャー・キング」のジョージ・フェントンが担当。主演は「刑事エデン 追跡者」のメラニー・グリフィス、「ハーレーダビッドソン&マルボロマン」のドン・ジョンソン、「夢を生きた男 ザ・ベーブ」のジョン・グッドマン。 -
ポケットいっぱいの涙
制作年: 1993暴力とドラッグに支配される街に暮らすひとりの黒人青年の目を通して、現代アメリカ社会が抱える病巣を鋭く活写した異色の青春映画。監督は撮影当時、弱冠20歳の双子アレン&アルバート・ヒューズで、ビデオクリップの演出で鍛えられた斬新なビジュアルセンスと、黒人コミュニティの現実を直視する冷徹な視点、さらにブライアン・デ・パルマの「スカーフェイス」やニコラス・レイの「夜の人々(1949)」などに影響を受けた暴力描写が見どころ。兄弟とタイガー・ウィリアムズの原案を、ウィリアムズが脚色。製作はダリン・スコット、撮影はリサ・リンツラー。音楽はQDIIIで、出演もしているMCエイト、ハイ・ファイヴなどのラップ/ヒップホップ・サウンドが全編を彩る。出演はタイリン・ターナー、ジェイダ・ピンケットら。「シュワルツェネッガー プレデター」のビル・デューク、「パルプ・フィクション」のサミュエル・L・ジャクソンらが助演。 -
奇跡の旅
制作年: 1993飼主一家の事情で遠く離れた家に預けられた犬二匹と猫一匹が、家族に逢うために冒険の旅に出る姿を描くアニマル・アドヴェンチャー・ドラマ。監督は、デイヴィッド・リンチ監督作品の編集者として頭角を現し、TV版「ツイン・ピークス」の3つのエピソードを演出したデュウェイン・ダンハム。本作が劇場用映画デビュー作となる。製作はフランクリン・R・レヴィとジェフリー・チャーノフ。エグゼクティヴ・プロデューサーはドナルド・W・アーンストとカーク・ワイズ。カナダの女流作家シーラ・バーンフォードの1960年代のベストセラー小説Incredible Journeyをもとに、「アダムス・ファミリー」のキャロライン・トンプソンと「美女と野獣(1991)」のリンダ・ウールヴァートンが脚本を執筆。撮影はリード・スムート。音楽はブルース・ブロートンが担当。アニマルコーディネーターはジョー・カンプ。この原作は1963年に「三匹荒野を行く」のタイトルで映画化されているが、前作では動物たちの心理をナレーションで説明していたのに対し、本作では3匹自身にセリフをしゃべらせるというスタイルになっている。3匹の動物たちの声の出演は、「ドク・ハリウッド」のマイクル・J・フォックス、「天国は待ってくれる」のドン・アメチー、「星の流れる果て」のサリー・フィールド。出演は「フライングハイ」のロバート・ヘイズ、「ホワイ・ミー?」のキム・グレイストほか。 -
ポエティック・ジャスティス 愛するということ
制作年: 1993詩作の好きな若い女性が、過酷な環境の中で、愛することの素晴らしさを知る姿を描いたラブ・ストーリー。シンガー、ジャネット・ジャクソンの映画初主演作。監督・製作・脚本は「ボーイズ'ン・ザ・フッド」のジョン・シングルトン。共同製作は、同作のスティーヴ・ニコライデス。撮影は「プロブレム・チャイルド うわさの問題児」のピーター・リヨンズ・コリスター。音楽は「ボーイズ'ン・ザ・フッド」のスタンリー・クラークで、ジャネットをはじめブラックミュージックのアーティストたちの曲を挿入歌として使用。共演は「ジュース」のトゥーパック・シャクール、「ボーイズ'ン・ザ・フッド」のレジーナ・キングほか。 -
張り込みプラス
制作年: 1993事件解決のため、にわかに家族になりすまして張り込み捜査に当たる刑事たちの活躍を描いたサスペンス・コメディ。87年の「張り込み」の続編で、監督はジョン・バダム、製作・脚本はジム・カウフ、主演はリチャード・ドレイファスとエミリオ・エステヴェスで、前作と同じ布陣。共同製作はキャサリン・サマーズとリン・ビグロー、撮影はロイ・H・ワグナー、音楽はアーサー・B・ルービンスタインが担当。共演は「めぐり逢えたら」のロージー・オドネル、「スリー・リバーズ」のデニス・ファリーナほか。「張り込み」で映画デビューしたマデリーン・ストウも特別出演している。 -
ハネムーンは命がけ
制作年: 1993結婚した相手が新婚旅行中に全員謎の死を遂げる女と、そうとは知らずに結婚した男が織りなすサスペンス・コメディ。監督は「ミス・ファイヤークラッカー」のトーマス・シュローム。脚本はロビー・フォックス、製作はロバート・N・フライドとゲイリー・ウッズ、エクゼクティヴ・プロデューサーは「ラグタイム」のバーニー・ウィリアムス。撮影は「エース・ベンチュラ」のジュリオ・マカット、音楽は「34丁目の奇跡(1994)」のブルース・ブロートンがそれぞれ担当。主演は「ウェインズ・ワールド」のマイク・マイヤーズで、特殊メイクによる一人二役にも挑戦。ヒロイン役には「背徳の囁き」「エア・アメリカ」のナンシー・トラヴィス。共演は「フィッシャー・キング」のアマンダ・プラマー、「イノセント・ブラッド」のアンソニー・ラパグリアら。「デーヴ」のチャールズ・グローディン、「シザーハンズ」のアラン・アーキン(ノー・クレジット)、マイヤーズのホームグラウンドであるTV『サタデー・ナイト・ライブ』から、フィル・ハートマン、スティーヴン・ライトといったコメディアンたちがカメオ出演しているのも見逃せない。「心のままに」と2本立てで、スプラッシュ(地方先行)公開された。80点 -
ナイトメアー・ビフォア・クリスマス
制作年: 1993恐怖と怪奇に彩られた異世界で愛や優しさと無縁に育った青年が本当の愛に目覚めるまでを、美しい音楽と映像でグロテスクかつメルヘンチックに描いたファンタジー。「ビートルジュース」「シザーハンズ」「バットマン(1989)」のヒットメーカー、ティム・バートンがディズニー・スタジオ在籍中から温めていた企画(当初はTVススペシャル用)で、全編ストップモーション・アニメーションを使用した意欲作。またモーション・コントロール・カメラの導入やコンピュータでキャラクターの表情の変化をシミュレーションするなど、最新のデジタル技術を駆使し、従来の人形アニメにない大胆で斬新な映像が実現した。原案・キャラクター設定はティム・バートン、監督はバートンのディズニー時代からの盟友でMTVやCMで活躍するヘンリー・セリック。製作はバートンと「バットマン リターンズ」のデニーズ・ディ・ノヴィ、脚本は「シザーハンズ」のキャロライン・トンプソン、撮影はピート・コザチク。バートン作品には欠かせないダニー・エルフマンが作詞・作曲、主人公ジャックの歌を手掛け、さらに端役で声の出演も果たしている。声の出演は「フライトナイト」のクリス・サランドン、「ホーム・アローン」シリーズのキャサリン・オハラほか。90点 -
スネーク・アイズ(1993)
制作年: 1993監督と俳優たちが生み出す情熱、怒り、愛、絶望が、映画と現実が渾沌となった世界に雪崩れ込むフィルム・メイキングの現場を扱った人間ドラマ。監督は、「天使の復讐」、「キング・オブ・ニューヨーク」、「バッド・ルーテナント 刑事とドラッグとキリスト 刑事とドラッグとキリスト」といった衝撃作を撮り続けているニューヨーク・インディーズの旗手アベル・フェラーラ。製作は、フェラーラの長編処女作『ドリラー・キラー』(V)以来、彼の右腕的存在の女性プロデューサー、メリー・ケイン。脚本のニコラス・セント・ジョン、撮影のケン・ケルシュ、編集のアンソニー・レドマンらも長年に渡ってフェラーラと共同作業をしてきたスタッフ。音楽はジョー・デリア、美術はアレックス・タヴォラリス、衣装はマルレーネ・スチュワートがそれぞれ担当。出演は、映画監督役に「レザボア・ドッグス」、「ピアノ・レッスン」、そしてフェラーラの前作「バッド・ルーテナント 刑事とドラッグとキリスト」でも好演のハーヴェイ・カイテル。人気TV女優には、「プリティ・リーグ」のマドンナ。俳優バーンズ役は、「チャイナ・ガール」に次いでフェラーラ作品への出演となるジェームズ・ルッソが扮している。また監督の妻役をフェラーラの実の妻ナンシーが演じている。 -
サンドロット 僕らがいた夏
制作年: 1993大リーグ全盛の1962年の夏を舞台に、野球に熱中する少年たちの友情を、ユーモアとノスタルジー豊かにつづった一編。監督・脚本は「ラジオ・フライヤー」で脚本を手がけ、これが監督デビュー作となるデイヴィッド・ミッキー・エヴァンス。製作は「ラジオ・フライヤー」でエヴァンスと共同製作を務めたデイル・デ・ラ・トーレと、ウィリアム・S・ギルモア。共同脚本はロバート・ガンター、撮影はアンソニー・B・リッチモンド、音楽はデイヴィッド・ニューマン、編集はマイケル・A・スティーヴンソン、衣装はグラニア・プレストンがそれぞれ担当。主演は、舞台やTVで活躍するトム・グアリー、CMやTVで活躍するほか、リトルリーグの選手でもあるマイク・ヴィターら、オーディションで選ばれた少年たち。「ローデッド・ウェポン1」のデニス・レアリー、「マルコムX」のカレン・アレン、「ジャック・サマースビー」のジェームズ・アール・ジョーンズらが脇を固めている。 -
クリントンを大統領にした男
制作年: 1993ビル・クリントン合衆国大統領の選挙運動を、2人の選挙参謀の目を通して描いたドキュメンタリー映画。93年度アカデミー長編ドキュメンタリー賞にノミネートされた。監督は「ドント・ルック・バック」のD・A・ペネベイカーとその妻で政治的なドキュメンタリーで知られるクリス・ヘゲダス。製作はR・J・カトラー、ウェンディー・エッティンガー、フレイザー・ペネベイカー、撮影はニック・ドゥーブとD・A・ペネベイカー、編集は監督の2人とエレズ・ローファー。原題の「ザ・ウォー・ルーム(作戦司令室)」とは、クリントンの選挙運動本部の呼び名である。選挙運動で司令官の役割を果たしたジェームズ・カーヴィル(James Carville)参謀長とジョージ・ステファノポロス(George Stephanopoulos)報道部長の目を通して、クリントンの選挙運動を、アメリカ政治史上最大の逆転勝利と呼ばれた勝利をもたらすまでを描く。キャメラはニューハンプシャーでの第1回予備選挙の前夜から選挙キャンペーンを追う。クリントンの私生活に対する攻撃、民主党全国大会、討論会、バス・ツアーなど、ジェニファー・フラワーズ、ロス・ぺロー、ジョージ・ブッシュなどが登場するエピソードを交えながら、選挙当日そしてリトル・ロックでの当選祝賀パーティまでを描き出す。 -
ジミー・クリフ/アイム・ザ・リビング
制作年: 1993映画「ハーダー・ゼイ・カム」で知られるレゲエ界のスーパースター、ジミー・クリフの80年、モントルーでのライヴ・フィルム。映画「ハーダー・ゼイ・カム」のサントラでもあった同名アルバムからの曲のほか、彼の代表的ナンバーが、全盛時の熱気あふれる演奏で楽しめる。個性派シンガーソグライター、キャット・スティーヴンス作の4曲目以外、全曲クリフ自身の作詞・作曲による。監督・製作は「ボブ・マーリー ラスト・ライブ・イン・ジャマイカ レゲエ・サンスプラッシュ'79」のステファン・パウル。 -
最高の恋人
制作年: 1993“最高の恋人”を見つけたい、という普遍的な願いを胸に、真実の愛を探す5人の男女の姿を描いたロマンティックなラヴストーリー。監督は「愛しい人が眠るまで」でアメリカでも注目されたイギリス人監督のアンソニー・ミンゲラ。エイミー・スコアとヴィッキー・ポロンのオリジナル脚本を、ミンゲラが脚色。製作は出版界から映画畑に転じたマリアンヌ・モロニーで、本作は彼女の4年越しの企画。ブルックリン動物園、バーナード大学、グリニッジビレッジ・ストリートなど、舞台となるニューヨークの町並みを活き活きととらえた撮影は、「グリーン・カード」のジョフリー・シンプソン。音楽は、オリジナル・スコアを「フェーム」でアカデミー音楽賞を受賞したマイケル・ゴアが書き、フィル・ペリー&ウェンディ・モートンが歌う主題歌『Still It's You』、バート・バカラックとハル・デイヴィッド作曲の『小さな願い』が劇中歌として流れる。ニューヨークの近代性と古さという、2つの面を引き出した衣装は「ニューヨーク・ストーリー」のジョン・ダン。主演は「シングルス」のマット・ディロン、「ジャングル・フィーバー」のアナベラ・シオラ、「依頼人」のメアリー・ルイーズ・パーカー。共演は「セカンド・ベスト 父を探す旅」のウィリアム・ハート、「ザ・プレイヤー」のヴィンセント・ドノフリオら。 -
コシュ・バ・コシュ 恋はロープウェイに乗って
制作年: 1993内戦下のタジキスタン共和国の首都ドゥシャンベを舞台に、モスクワ育ちで西洋風の教育を受けた娘と、タジキスタンの保守的な社会で育った青年とのぎこちなく、瑞々しい愛を綴ったラブ・ストーリー。「少年、機関車に乗る」に続く、バフティヤル・フドイナザーロフ監督の長編第2作。撮影中の92年9月に内戦が勃発し、スタッフ・キャストは戦時下という異常事態の中で撮影を敢行、その緊張感に満ちたドキュメンタルな要素と人間ドラマの融合も特色の一つ。製作は、監督とクリスタ・サレディ、堀越謙三の共同。脚本は、監督とレオニード・マフカーモフのオリジナル。撮影のゲオルギー・ザラーエフ、音楽のアフマド・バカエフ、美術のネグマト・ジュラエフら主要スタッフは前作と同様。主演はスペインの女優パウリーナ・ガルヴェスと、ドゥシャンベ出身の俳優ダレル・マジダフ。93年ヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞受賞。2023年6月3日(土)よりユーロスペースほか全国にて、4K レストア版を上映。 -
フランク・ロイド・ライトの落水荘
制作年: 1993アメリカ最大の建築家の一人、フランク・ロイド・ライトが設計した“落水荘”をめぐるドキュメンタリー。ライトの息子、彼の弟子たち、また設計を依頼したピッツバーグのデパート王、エドガー・J・カウフマンの息子らが、当時の模様を語り、彼らの証言を通して建築の構造を細部にわたるまで描写している。監督・製作はケネス・ラヴ、撮影はジョー・シーマンズ、音楽はナット・カー、編集はロビン・ハットマンがそれぞれ担当。出演はエドガー・カウフマン・ジュニアおよびライトの弟子たち。(ビデオ作品) -
ラテンアメリカ 光と影の詩
制作年: 199216歳の少年の父を捜す旅を、ラテンアメリカの痛ましい歴史と現実を浮き彫りにしながら描いた1編。詩的で美しい映像、時にユーモラス時にエネルギッシュな作風が魅力。監督・脚本・美術は「タンゴ ガルデルの亡命」「スール その先は…愛」のフェルナンド・E・ソラナス。製作はエンヴァール・エル・カドリ。撮影は監督の前2作にも参加したフェリックス・モンティ。音楽はアルゼンチン・タンゴの巨匠で監督の前2作も手掛けたアストル・ピアソラと、エグベルト・ジスモンティ、ソラナスの共同。本作は惜しくも92年に死去し、これが最後の映画音楽となったピアソラに捧げられている。主人公の少年役に、本作が映画デビューとなるウォルター・キロス。母親役を「暗殺の森」「ムーンリットナイト」のフランスの女優ドミニク・サンダが演じているほか、アルゼンチン、チリ、ベネズエラ、ブラジルなど南米各国から結集したキャストが南米文化の多様性を映し出している。 -
サラフィナ!
制作年: 1992ブロードウェイでロングラン公演され、世界的にヒットした反アパルトヘイト・ミュージカルの映画化。監督は南アフリカ出身の若手監督ダレル・ジェームス・ルート。製作はアナン・サイン。エグゼクティヴ・プロデューサーはカーク・ダミコとスディール・プラグジー。舞台版の作者ムボンゲニ・ンゲマがウィリアム・ニコルソンと共同で脚本を執筆。撮影はマーク・ヴィセント。音楽はンゲマと作詞のヒュー・マセケラ。「ディア・ハンター」のスタンリー・マイヤーズが担当。主演は「天使にラブソングを…」のウーピー・ゴールドバーグ、舞台版のオリジナルメンバーのレレティ・クマロ。ほかに伝説的歌手のミリアム・マケバらが共演。 -
ツイスト
制作年: 199250年代末期から60年代にかけて大流行したロックンロール・ダンス“ツイスト・の歴史を、貴重な記録フィルムとシンガーやダンサーたちのインタビューを交え、当時のヒット曲の数々に乗せて綴った音楽ドキュメンタリー。製作・監督は、アメリカでポップ・カルチャー評論家として活躍し、これまでにもジャズ・ミュージシャンやコミックブック・アーティスト、パフォーマンス詩人などを題材としたドキュメンタリーを発表している異才ロン・マン。撮影はボブ・フレスコ、オリジナル音楽はニコラス・スターリングとキース・エリオット。ツイスト誕生以前のダンスから、60年にチャビー・チェッカーがシングル曲『ツイスト』をリリースし(実はハンク・バラードが作った曲であるという史実も明かされる)、大人たちの非難を浴びながらも若者たちの間で圧倒的なブームを呼んだ黎明期、300種を超える亜流の歌とステップが生まれた絶頂期、そして一世を風靡したシンガーやダンサーたちへの当時と現在のインタビューなどで構成されている。出演はチャビー・チェッカー、ハンク・バラード、ジョーン“バック・キーン、ジミー・ピートロス、コーリー・アトキンス、ディー・ディー・シャープ、ママ・ル・パークス&ザ・パーケッツほか。 -
アリゾナ・ドリーム
制作年: 1992不毛の地アリゾナを舞台に奇妙な登場人物たちが織りなす、一風変わった人間喜劇。「パパは、出張中!」「ジプシーのとき」などで知られる旧ユーゴスラヴィア、サラエボ出身のエミール・クストリッツァ監督が初めてアメリカを舞台に選び、異邦人の目から見たアメリカン・ドリームとその夢の墓場を、不思議な浮遊感覚で描いている。脚本はクストリッツァがニューヨークのコロンビア大学映画学科で講師をしていた時、生徒のひとりとして彼に提出したデイヴィッド・アトキンスのオリジナル。製作は「ベティ・ブルー 愛と激情の日々」「デリカテッセン」のクローディー・オサール。撮影は、監督とは処女作『ドリー・ベルを覚えている?』以来のコンビ、ヴィルコ・フィラチ、音楽は「ジプシーのとき」に続き、旧ユーゴの人気ロックグループ“ホワイト・ボタン”のゴラン・ブレゴヴィッチ。主題歌は彼とイギー・ポップの共作で、イギーが歌う『イン・ザ・デス・カー』。出演は「シザーハンズ」「妹の恋人」のジョニー・デップ、「スーパーガール」のフェイ・ダナウェイ、「ミスティック・ピザ」のリリ・テイラー、「愛と精霊の家」のヴィンセント・ガロ、そしてディーン・マーティンとの底抜けコンビで50年代に一世を風靡した喜劇俳優のジェリー・ルイスら。 -
私たちが結婚した理由
制作年: 1992スタンダップ(漫談)・コメディエンヌのアメリカ女性と女たらしの作曲家のフランス人青年が利害目的で偽装結婚、それがやがて恋に発展していくロマンティック・コメディ。監督は「恋はワインの香り」のキャロル・ワイズマン、製作はモニーク・アノー、エグゼクティヴ・プロデューサーはダニエル・マークウェット、脚本はグラント・モリス、撮影はイブス・ダーハンが担当。 -
ホールド・オン・ミー
制作年: 1992白血病に侵された青年と、彼の最後の思い出作りのための旅に出た2人の親友の姿をコミカルなタッチで描いたハートフルな青春ドラマ。監督は「ポリスアカデミー」シリーズの製作者として知られるニール・イズラエル。製作は「ベイビー・トーク」のジョナサン・D・クレインとケント・ベイトマンの共同。脚本はポール・W・シャピロ、撮影はジェームズ・ヘイマン、音楽はデイヴィッド・キティがそれぞれ担当。主演は「ヒッチャー」のC・トーマス・ハウエル、「バーニーズ あぶない!?ウィークエンド」のジョナサン・シルヴァーマン、「サティスファクション」ジェーソン・ベイトマン、「ゴーストバスターズ」のアニー・ポッツ。 -
シングルス
制作年: 1992独身を主義としていた6人の若者が次第に恋人を必要とする姿を描いた青春映画。監督・製作・脚本は「セイ・エニシング」のキャメロン・クロウ。共同製作は「シザーハンズ」で製作総指揮を務めたリチャード・ハシモト。エグゼクティヴ・プロデューサーは「アンタッチャブル」のプロデューサーのアート・リンソン。撮影は「ホット・スポット」のウェリー・スタイガーが担当。主演は「ルームメイト」のブリジット・フォンダ、「愛と死の間で」のキャンベル・スコット、「7月4日に生まれて」のキーラ・セジウィック、「偶然の旅行者」のジム・トゥルー、「死の接吻(1991)」のマット・ディロン、「偶然の旅行者」のビル・プルマン。80点 -
マンボ・キングス わが心のマリア
制作年: 19921950年代、マンボが大流行した音楽界を舞台に、ラテン・ミュージシャンの兄弟の姿を描く。90年度のピュリッツアー賞を受賞したオスカー・イフェロスの小説『マンボ・キングス、愛のうたを歌う』をもとに、これがデビュー作となる「愛は霧のかなたに」を製作したアーネ・グリムシャーが監督。製作はグリムシャーと「JFK」のアーノン・ミルチャン、エグゼクティヴ・プロデューサーはスティーヴン・ルーサー、脚本は「イン・カントリー」のシンシア・サイダー、撮影は「恋のゆくえ ファビュラス・ベイカー・ボーイズ」のミハエル・バルハウス、音楽は「リトル・マーメイド」のロバート・クラフトが担当。 -
BODY ボディ
制作年: 1992急死した老大富豪の殺人容疑者となった彼の愛人と、その弁護士の危険な駆け引きを描くエロティック・サスペンス。監督は「ブルックリン最終出口」のウリ・エデル、製作は「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」のディノ・デ・ラウレンティス、エグゼクティヴ・プロデューサーは「フットルース」のメリンダ・ジェイソン、スティーブン・ドイッチ。脚本はブラッド・マーマン、撮影は「フルメタル・ジャケット」のダグラス・ミルサム、音楽はグリーム・レヴェルが担当。主演は「プリティ・リーグ」のマドンナ、「ホワイト・サンズ」のウィレム・デフォー、「殺人課」のジョー・マンティーニャ、「パトリオット・ゲーム」のアン・アーチャー。 -
モー・マネー
制作年: 1992したたかな若い詐欺師兄弟が、ハイテクを利用した犯罪者と対決する姿を描くアクション・コメディ。エミー賞受賞のヒット・テレビ・シリーズIn Living Colorで人気のエンターテイナー、デーモン・ウェイアンズが、エグゼクティヴ・プロデューサー・脚本・主演をこなす。監督は「ランボー3 怒りのアフガン」のピーター・マクドナルド、製作は「フラットライナーズ」のマイケル・ラックミル、共同エグゼクティヴ・プロデューサーはエリック・L・ゴールド、撮影は「ブラインド・フューリー」のドン・バージェス、音楽は「コマンドー」のジェイ・グラスカと数多くのヒット曲を持つ売れっ子ソング・ライター・デュオであるジミー・ジャム&テリー・ルイスが担当。 -
ライト・スリーパー
制作年: 1991「タクシー・ドライバー」の脚本家のポール・シュレイダーが、ニューヨークに生きる孤独な男の物語を、同作の主人公トラヴィスの後日譚を思わせるような設定で描くシリアスな人間ドラマ。監督・脚本はシュレイダー、製作はリンダ・レイズマン、エグゼクティヴ・プロデューサーは「クリフハンガー」のマリオ・カサール、撮影はエド・ラックマン、音楽はマイケル・ビーンが担当。衣装の製作をジョルジョ・アルマーニが手掛けている。主人公の麻薬のバイヤーには「プラトーン」「最後の誘惑」のウィレム・デフォー。共演には近年演技が高く評価されている「テルマ&ルイーズ」「依頼人」のスーザン・サランドン、「トゥームストーン」のダナ・デラニー、シュレイダー監督の夫人でもあるメリー・ベス・ハートなど一流の女優陣がそろっている。 -
リキッド・ドリーム
制作年: 1991妹が惨殺された事件を解明するため、ミステリアスなクラブに潜入する女の姿を描くエロティック・スリラー。監督・脚本はMTVのフィルム編集者出身のマーク・マノス。製作はゼイン・W・レヴィットとダイアン・ファイアーストーン。エグゼクティヴ・プロデューサーはテッド・フォックスとキャシアン・エルウェス。共同脚本はザック・デイヴイス。撮影は「ミストレス」のスヴェン・キルステン。音楽はエド・トムニーが担当。主演はキャンディス・デイリーで本作が本格的映画初主演。ほかに「心みだれて」のリチャード・ステインメッツ、「シャイニング」のバリー・デネン、「デス・レース2000年」の監督として知られるポール・バーテルが共演。 -
ポイズン(1991)
制作年: 1991ジャン・ジュネの「薔薇の奇跡」を原作にした刑務所での男同志の恋の物語〈ホモ〉、ロングアイランドで父親を射殺した後自殺した7才の少年の姿を描く疑似ドキュメンタリー〈ヒーロー〉、ある科学者の悲劇的な運命を50年代の白黒B級ホラー映画のスタイルで描く〈ホラー〉など、ストーリーも映像スタイルも異なる3つのパートが、まるでテレビのチャンネルを切り換えるように、入り乱れながら展開していく斬新な構成の作品。91年サンダンス・フィルムフェスティバル、ドラマ部門グランプリ受賞。監督・脚本は87年の中「スーパースターカレン・カーペンター物語」(未)で注目されたトッド・ヘインズ。製作はクリティーヌ・ヴァション、エグゼクティヴ・プロデューサーはジェイムズ・シャマスとブライアン・グリーンバウム、撮影はマリース・アルヴェルティ、モノクロ撮影はバリー・エルスワース、音楽はジェームズ・ベネットが担当。16ミリで撮影され、35ミリにブロー・アップされて上映。 -
イン・ベッド・ウィズ・マドンナ
制作年: 1991米アーティスト・マドンナのステージシーンと、私生活及びマドンナの周囲の人々の映像によって構成されたドキュメンタリー。製作は「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」のディノ・デ・ラウレンティス、監督は26歳の新人アレック・ケシシアン、撮影はロバート・リーコック編集はバリー・アレクサンダー・ブラウン、エグゼクティブ・プロデューサーはマドンナ自身が担当。フィルムは90年5月にスタートしたワールド・ツアーブロンド・アンビション・ツアーのステージ及び舞台裏を中心としたもので、最初のツアー地・東京公演に始まり、アメリカ、ヨーロッパへと移る。マドンナの故郷ボストンで父親を舞台にあげて観客と共に誕生日を祝うシーン、カナダで過激なパフォーマンスをステージから削るよう警察の指示を受けるシーンなどが盛り込まれている。またオフ・ステージシーンでは当時の恋人ウォーレン・ビーティがカメラから逃げるしぐさ、マドンナのステージをニートと評したケビン・コスナーがコケにされる場面を始めとして、アル・パチーノ、ジャン=ポール・ゴルチェ、マット・ディロン、アントニオ・バンデラスなどが顔を見せている。ライブシーンはカラー、オフシーンはモノクロで撮影されている。劇中に流れる曲はバースデイソング以外すべてマドンナのオリジナルで、「パパ・ドント・プリーチ」「ライク・ア・ヴァージン」「ライク・ア・プレイヤー」「ホリディ」「ヴォーグ」等22曲。 -
結婚記念日
制作年: 1991ロサンゼルスのショッピングセンターを舞台に、中年夫婦の結婚生活の危機を描いたコメディ。夫であり弁護士であるニック役をウディ・アレンが、妻であり心理学者であるデボラ役をベッド・ミドラーが演じる。製作、脚本、監督、出演の四役をこなすのは、「パラドールにかかる月」「敵、ある愛の物語」を監督したポール・マザースキー。共同製作は「結婚しない女」「敵、ある愛の物語」などのパト・ガズマン。共同脚本はロジャー・サイモン。撮影は「勝利への旅立ち」「敵、ある愛の物語」のフレッド・マーフィー。衣装は「オール・ザット・ジャズ」「ソフィーの選択」でアカデミー賞を受賞したアルバート・ウォルスキー。音楽は、「恋人たちの予感」「ミザリー」などを手掛け、もともとベッド・ミドラーのバックアップ・グループの音楽ディレクターでもあったマーク・シャイマンが担当した。 -
幸せの向う側
制作年: 1991幸福な家庭と名声を持つ女性が、夫の死をきっかけに直面する出来事を描くサスペンス映画。監督はイギリスの俳優リチャード・ハリスの息子でこれが長編第1作となるダミアン・ハリス、製作は「グレムリン2 新・種・誕・生」のマイケル・フィネル、ウェンディ・ドゾレッツ、エレン・コレット、エグゼクティヴ・プロデューサーはテリー・シュワルツと「マイ・ブルー・ヘブン」のアンシア・シルバート、脚本、原案は「愛に翼を」のメアリー・アグネス・ドナヒュー、共同脚本はデレク・サンダース、撮影は「ルーキー」のジャック・N・グリーン、音楽は「レス・ザン・ゼロ」のトーマス・ニューマンが担当。70点 -
錆びついた銃弾
制作年: 1991東京国際ファンタスティック映画祭'92年の正式上映作品。プロの殺し屋が依頼者に女、子供を殺すことを命じられ、プロ意識と人間的な情との間で葛藤するというもの。製作総指揮は「ネバーエンディング・ストーリー」「Uボート」のマーク・デーモン。監督はロイ・ロンドン。脚本はケネス・プレスマン。撮影はユーリ・ソコル。音楽は「ゴールデン・チャイルド」「ディープ・カバー」のミッシェル・コロンビエ。主演に、「バード」でカンヌ国際映画祭主演男優賞を受賞したフォレスト・ウィテカーや「ツイン・ピークス」のシェリリン・フェンが起用された。その他、「K-9 友情に輝く星」のジェームズ・ベルーシ、「氷の微笑」のシャロン・ストーンなども登場する。 -
ウォーターダンス
制作年: 1991突然の事故によって下半身不随になった男が、恋人や、リハビリ生活を送る仲間たちと共に人生の再出発を始めるまでの姿を描いた人間ドラマ。監督は「フォー・ザ・ボーイズ」の脚本家ニール・ヒメネズと、彼のUCLA時代からの友人マイケル・スタインバーグの共同。製作は「レイジング・ケイン」のゲイル・アン・ハードと、マリー・キャンティン。エグゼクティヴ・プロデューサーはガイ・リーデル。脚本はヒメネズ監督が自身の実体験をもとに執筆。撮影はマーク・プラマー。音楽はマイケル・コンヴァーティノが担当。主演は「メンフィス・ベル」のエリック・ストルツ、「ライジング・サン」のウェズリー・スナイプス、「ミスター・サタデー・ナイト」のヘレン・ハント。他に「アウト・フォー・ジャスティス」のウィリアム・フォーサイス、「ジェイコブス・ラダー」のエリザベス・ペーニャらが共演。1992年度サンダンス・フィルム・フェスティバル最優秀脚本賞、観客賞、1993年度インディペンデント・スピリット賞最優秀脚本賞、第一回監督賞授賞作。 -
クローゼット・ランド
制作年: 1991登場人物を2人だけに絞った異色の心理サスペンス。監督と脚本はラダ・ヴァラドワジ。インド人の彼女は、ラジオ劇の脚本でナショナル・アワードを、舞台劇で演出賞、脚本賞を受賞した才人。その才能にほれ込み、スタッフ、キャストが集結して今回の映画は出来上がった。製作はジャネット・マイヤーズ。音楽は、フィリップ・グラス。美術は、コッポラの「ドラキュラ(1992)」など、世界的に活躍している石岡が担当した。主演には、「不法侵入」の美人女優、マデリーン・ストウ。相手役には、「ボブ・ロバーツ」のアラン・リックマンが抜擢された。 -
パリの天使たち
制作年: 1991職を失い、妻に見捨てられた男とホームレスたちの生活を通して、男が再び妻のもとへ帰っていくまでを描くペーソスあふれるコメディ。監督はフランス映画界で俳優としても活躍しているジェラール・ジュニョー。製作はジャン・クロード・フリューリー、エグゼクティヴ・プロデューサーは「フランスの友だち」のアラン・ドパルデュー、脚本はジェラール・ジュニョーとフィリップ・ロペス・キュルヴァル、撮影は『二人の女ブランシュとマリー』(V)のジェラール・デ・バティスタ、音楽は「ブロードキャスト・ニュース」のフランシス・カブレル、編集はカトリーヌ・ケルベル、録音はフィリップ・リオレ、美術はジュフロワ・ラルシェル、衣装はマルティーヌ・ラパン、出演はジェラール・ジュニョー、「伴奏者」のリシャール・ボーランジェ、「ハイヒール」のビクトリア・アブリル、「髪結いの亭主」のティッキー・オルガド、「デリカテッセン」のチック・オルテガ、「3人の逃亡者」のローラン・ブランシュ、「さよならモンペール」のシャルロット・ド・テュルケーム、「ゴールド・パピヨン」のザブーほか。 -
ロンドン・キルズ・ミー
制作年: 1991ドラッグ・ディーラーから足を洗い、新しい仕事に就くために靴を探し求めるロンドンのストリート・キッズを描く青春ドラマ。「マイ・ビューティフル・ランドレット」の脚本家ハニフ・クレイシの監督デビュー作で、脚本も担当。製作は「トラック29」のティム・ビーヴァン、エグゼクティヴ・プロデューサーはグラハム・ブラッドストリート、撮影は「マドンナのスーザンを探して」のエド・ラッハマン、音楽はマーク・スプリンガーとセーラ・サランディが担当。 -
少年、機関車に乗る
制作年: 1991父親を探して旅に出る兄弟の姿を描いたロードムービー。笑いを誘うようなエピソードやユニークな登場人物たちで綴られたこの映画は、バフティヤル・フドイナザーロフという二八歳の監督のデビュー作であり、トリノ国際映画祭、マンハイム国際映画祭でグランプリを受賞した他、ナント映画祭、ベルリン映画祭などにも出品され、各国で非常に高い評価を受けた作品。脚本はフドイナザーロフとレオニード・マフカーモフ。撮影はゲオルギー・ザラーエフ。音楽はアフマド・バカエフ。編集はタチヤナ・マルシェワ。録音はルスタム・アハードフ。主演はチムール・トゥルスーノフ、フィルズ・サブザリエフ。共演はN・タバロワ、N・アリフォワなど。2023年6月3日(土)よりユーロスペースほか全国で、2K レストア版を上映。 -
カップルズ
制作年: 1990急激な経済成長を遂げた都市・台北を舞台に、豊かさのなかで心の拠り所を失い人生の意味を見失った人々の虚ろな生態をバーレスクに映し出した一編。監督・脚本は「恐怖分子」「エドワード・ヤンの恋愛時代」のエドワード・ヤン。製作のユーウェイエン(美術も)、エグゼクティヴ・プロデューサーの香港の製作者デイヴィッド・サンは「恋愛時代」に続いての参加。撮影はリー・ユーと「恋愛時代」のリー・ロンユー。録音の杜篤之は「恐怖分子」から、編集の陳博文は「クー嶺街少年殺人事件」から引き続いてのヤン作品への参加となる。出演はヒロインのフランスから来た少女に、「沈黙の女 ロウフィールド館の惨劇」のヴィルジニー・ルドワイヤン。台北の少年たちに「クー嶺街少年殺人事件」のチャン・シェン、ワン・チーザン、クー・ユーリンと『暴力の情景』(山形国際ドキュメンタリー映画祭95で上映)のタン・シャンシェン。また日本の監督、林海象が特別出演している。2025年4月18日(金)より4Kレストア版を劇場公開。 -
ナンズ・オン・ザ・ラン 走れ!尼さん
制作年: 1990二人組の強盗犯が逃げ込んだ所が修道院だった! という奇想天外な設定で描くナンセンス・コメディ。エグゼキュティヴ・ブロデューサーはジョージ・ハリソンとデニス・オブライエン、製作はマイケル・ホワイト、監督・脚本は「殺人ゲームへの招待」(ビデオ公開)のジョナサン・リン、撮影はマイク・ガーファス、音楽はジェラルド・グリエットが担当。出演はエリック・アイドル、ロビー・コルトレーンほか。 -
ロミオ&ジュリア マンハッタンのいたずら
制作年: 1990現在深刻な社会問題となっているエイズを題材にした恋愛コメディ。監督・脚本はCMやPR映画を手がけ、本作が長編劇映画デビュー作となるケヴィン・カウフマン、撮影はパトリック・ダリンが担当。