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松浦美奈の関連作品 / Related Work
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ノスフェラトゥ(2024)
制作年: 2024「ライトハウス」のロバート・エガース監督が、F・W・ムルナウ監督の『吸血鬼ノスフェラトゥ(1922)』に独自の視点を入れて撮り上げたホラー。新婚のトーマスと妻エレン。仕事で夫が留守の間、エレンは夢の中に現れる得体のしれない<彼>の幻覚に恐怖を募らせ……。出演は「IT/イット」シリーズのビル・スカルスガルド、「ザ・メニュー」のニコラス・ホルト、「ヴォイジャー」のリリー=ローズ・デップ。第97回アカデミー賞にて撮影賞、美術賞、衣装デザイン賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞にノミネート。 -
異端者の家
制作年: 2024A24製作×「マダム・フローレンス! 夢見るふたり」のヒュー・グラント主演によるスリラー。勧誘訪問のため、森の中にある一軒家を訪ねた2人の若いシスター。気さくな男リードが彼女たちを迎え入れるが、そこは恐怖の“仕掛け”が張り巡らされた奇妙な家だった。共演は「ブギーマン」(2023年)のソフィー・サッチャー、「フェイブルマンズ」(2022年)のクロエ・イースト。監督・脚本は「65 シックスティ・ファイブ」(2023年)のスコット・ベックとブライアン・ウッズ。65点 -
ドミノ(2023)
制作年: 2023「AIR エア」のベン・アフレックと「シン・シティ」のR・ロドリゲスがタッグを組んだサスペンスアクション。ひとり娘が失踪し、失意の刑事ロークは、貸金庫を狙った強盗事件で怪しい男を取り逃がす。男が娘の事件と関係していると信じ、手がかりを追う。出演は、「ある決闘 セントヘレナの掟」のアリシー・ブラガ、「HOT SUMMER NIGHTS/ホット・サマー・ナイツ」のウィリアム・フィクナー。 -
私がやりました
制作年: 2023「苦い涙」のフランソワ・オゾン監督によるミステリー。プロデューサー殺害容疑をかけられた新人女優マドレーヌは、親友の弁護士の指示で正当防衛を訴え聴衆の心を掴み、無罪に。一躍時の人となるが、往年の大女優オデットが真犯人は自分だと言い出し……。ジョルジュ・ベルとルイ・ヴェルヌイユによる1934年の戯曲『Mon crime』を翻案。売れない女優マドレーヌを「フォーエヴァー・ヤング」で2022年第48回セザール賞有望若手女優賞を獲得したナディア・テレスキウィッツが、マドレーヌと正反対の性格の駆け出し弁護士ポーリーヌを「シモーヌ フランスに最も愛された政治家」のレベッカ・マルデールが、二人の前に立ちはだかるオデットをオゾン監督作「8人の女たち」にも出演したイザベル・ユペールが演じる。 -
パスト ライブス/再会
制作年: 2023離れ離れになった幼なじみの再会を描く大人のラブストーリー。ソウルに暮らす12歳のノラとヘソンはお互いに恋心を抱いていたが、ノラが海外移住してしまう。24年後、ノラは結婚していたが、ヘソンはそれを知りながらも彼女に会いにニューヨークを訪れる。監督・脚本は、本作が長編映画デビュー作となるセリーヌ・ソン。出演は、ドラマ『ロシアン・ドール:謎のタイムループ』のグレタ・リー、ドラマ『その恋、断固お断りします』のユ・テオ、「ファースト・カウ」のジョン・マガロ。ベルリン国際映画祭コンペティション部門正式出品、サンダンス映画祭プレミア部門正式出品、ゴールデン・グローブ賞5部門ノミネート、アカデミー賞2部門ノミネート。 -
ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ
制作年: 2023「サイドウェイ」のアレクサンダー・ペイン監督とポール・ジアマッティが再タッグを組んだヒューマンドラマ。1970年、アメリカの寄宿制高校。それぞれの事情で寮に残り、クリスマス休暇を過ごす非常勤教師と生徒、料理長の3人の間に小さな繋がりが生まれてゆく。共演は、本作で第96回アカデミー賞 助演女優賞を受賞したダヴァイン・ジョイ・ランドルフ、第29回放送映画批評家協会賞 若手俳優賞など数々の新人賞を獲得したドミニク・セッサ。 -
メイ・ディセンバー ゆれる真実
制作年: 2023ナタリー・ポートマン&ジュリアン・ムーア共演による「キャロル」のトッド・ヘインズ監督作。90年代に実際に起きた13歳の少年と36歳の女性のスキャンダル“メイ・ディセンバー事件”の真相を多角的に見つめた、過去と現在、真実と憶測が混ざり合う心理ドラマ。第58回全米批評家協会賞、第89回NY批評家協会賞で助演男優賞(チャールズ・メルトン)、脚本賞(サミー・バーチ)を受賞。第96回アカデミー賞 脚本賞ノミネート。 -
シビル・ウォー アメリカ最後の日
制作年: 2023分断が進行し、内戦に突入したアメリカの姿を、ジャーナリストの視点で描いたSFサスペンス。A24史上最高のオープニング記録を樹立、さらに興行収入ランキングで2週連続1位を獲得した話題作。西部勢力と政府軍の間で内戦が勃発したアメリカで、ニューヨークのジャーナリスト4人が、大統領への単独インタビューを行うため、ホワイトハウスを目指すが……。出演は「パワー・オブ・ザ・ドッグ」のキルステン・ダンスト、「グレイマン」のワグネル・モウラ、「プリシラ」のケイリー・スピーニー。監督は「エクス・マキナ」のアレックス・ガーランド。60点 -
ザ・バイクライダーズ
制作年: 2023「エルヴィス」のオースティン・バトラー、「ヴェノム」シリーズのトム・ハーディが初共演した青春アクション。60年代シカゴに実在した伝説的バイク集団アウトローズ・モーターサイクル・クラブ。その創立から数年間の軌跡を、劇中では“ヴァンダルズ”として映画化。本作のストーリーテラーであるキャシーを演じるのは「最後の決闘裁判」のジョディ・カマー。監督は「ラビング 愛という名前のふたり」のジェフ・ニコルズ。 -
To Leslie トゥ・レスリー
制作年: 2022人生を立て直そうともがく女性の生き様を描いたドラマ。シングルマザーのレスリーは宝くじに高額当選するが、数年後には酒に使い果たし、友人や息子からも見放される。そんななか、孤独なモーテル従業員スウィーニーとの出会いをきっかけに再起を図るが……。主人公レスリーを演じた「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」のアンドレア・ライズボローがアカデミー賞主演女優賞にノミネート。出演は、ドラマ『GLOW ゴージャス・レディ・オブ・レスリング』のマーク・マロン、「フロッグ」のオーウェン・ティーグ。監督は、ドラマ『ベター・コール・ソール』最終シーズンで製作総指揮・監督を務め、本作が長編映画デビューとなるマイケル・モリス。 -
ノースマン 導かれし復讐者
制作年: 2022「ライトハウス」のロバート・エガース監督によるファンタジー・アクション。9世紀、北欧のとある島国。10歳で叔父に父を殺され、母を連れ去られた王子アムレートは復讐を誓い、ひとりで島を脱出する。数年後、彼は獰猛なヴァイキングの戦士となっていた。出演は、「ゴジラvsコング」のアレクサンダー・スカルスガルド、「スキャンダル」のニコール・キッドマン、「ザ・スクエア 思いやりの聖域」のクレス・バング、「ウィッチ」のアニャ・テイラー=ジョイ、「ブラック・フォン」のイーサン・ホーク、「ライトハウス」のウィレム・デフォー、「ダンサー・イン・ザ・ダーク」のビョーク。 -
アラビアンナイト 三千年の願い
制作年: 2022「マッドマックス 怒りのデス・ロード」のジョージ・ミラー監督の長篇10作目となる壮大なファンタジー。3000年もの間、幽閉されていた孤独な魔人と、見果てぬ夢を追い求める女性学者とがイスタンブールで出会い、時空を超えた魂の旅に出る。イスラムの説話集『アラビアンナイト』をモチーフに、圧倒的な造形美と絢爛たる色彩美のアラベスクが、愛の神秘、狂気と欲望の世界へと観る者を誘う。女性とのおしゃべりが大好きな優しい魔人〈ジン〉役に「ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結」「ビースト」のイドリス・エルバ。理性の塊のような学者アリシア役には「サスペリア」「MEMORIA メモリア」のティルダ・スウィントン。時にユーモラス、時にシリアスな演技で、名優二人が火花を散らす。 -
アルマゲドン・タイム ある日々の肖像
制作年: 2022「アド・アストラ」のジェームズ・グレイが、幼少期の体験に基づいて作り上げた自伝的作品。1980年代のニューヨーク。ユダヤ系アメリカ人の中流家庭で育ったポールは、クラスの問題児、黒人生徒ジョニーと親しくなったことを機に、世の中の複雑さを知る。出演は「レ・ミゼラブル」のアン・ハサウェイ、「シカゴ7裁判」のジェレミー・ストロング、「ファーザー」のアンソニー・ホプキンス。 -
ザ・ホエール
制作年: 2022主演のブレンダン・フレイザーが、自らの体重増量に加え、特殊メイクとファットスーツを着用して272キロのチャーリーを演じきり、第95回アカデミー賞主演男優賞を受賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞と2部門を獲得したA24製作映画。同性の恋人を亡くしたショックから現実逃避するように過食を繰り返してきた男が、死期を悟ったことにより音信不通だった娘との絆を取り戻そうとするヒューマンドラマ。共演は娘のエリーに、「ストレンジャー・シングス」のセイディー・シンク、友人のリズに「ザ・メニュー」のホン・チャウ。「ブラック・スワン」「レスラー」のダーレン・アロノフスキー監督が、劇作家サミュエル・D・ハンターによる舞台劇を映画化した。 -
aftersun アフターサン
制作年: 2022ポール・メスカルがアカデミー賞主演男優賞候補となった人間ドラマ。思春期を迎えた11歳のソフィは夏休み、離れて暮らす父カラムとトルコのリゾート地を訪れる。20年後、ソフィはその懐かしい映像の中に、当時は知らなかった父の一面を見出していく。監督は、これが長編デビュー作となったスコットランド出身の新人シャーロット・ウェルズ。「ムーンライト」のバリー・ジェンキンスがプロデューサーを務めている。 -
ジョン・レノン 失われた週末
制作年: 2022ジョン・レノンがオノ・ヨーコと別居し、個人秘書メイ・パンと過ごした“失われた週末”と呼ばれる日々をメイの視点で語るドキュメンタリー。1973年秋から75年初頭にかけてのジョンの姿を、貴重なアーカイブ映像やプライベートな写真などを交えて描く。2022年トライベッカ映画祭正式出品。 -
エリザベート 1878
制作年: 202219世紀にヨーロッパ宮廷一の美貌と謳われたオーストリア皇妃エリザベートが40歳を迎えた姿を「オールド」のヴィッキー・クリープス主演で描いた歴史劇。厳格な公務をますます窮屈に思うエリザベートは、世間の理想像から自由になるため、ある計画を思いつく。前作「Der Boden unter den Fusen」(原題)が2019年第69回ベルリン国際映画祭コンペティション部門で上映されたマリー・クロイツァー監督が、史実に捉われない大胆な表現でシシィの愛称で親しまれる伝説的皇妃の素顔を浮き彫りにする。エリザベートを演じたヴィッキー・クリープスは本作により2022年第75回カンヌ国際映画祭ある視点部門最優秀演技賞を受賞。2023年第95回アカデミー賞国際長編映画賞オーストリア代表作品。 -
インスペクション ここで生きる
制作年: 2022これが初長編となるエレガンス・プラットンの実体験に基づくヒューマンドラマ。ゲイを理由に母から捨てられ、ホームレス生活を送っていたフレンチは、自分の唯一の居場所と信じて、海兵隊に入隊する。ところが、そこで待っていたのは、過酷な日々だった。主演は、2019年のトニー賞 2部門候補になったジェレミー・ポープ。本作で第80回ゴールデングローブ賞男優賞(ドラマ部門)にノミネートされた。 -
ロスト・キング 500年越しの運命
制作年: 2022500年以上にわたり行方不明だった英国王リチャード三世の遺骨を発見したアマチュア歴史家の実話を映画化。二人の息子の母で会社員のフィリッパは、シェイクスピアの『リチャード三世』を観劇。悪名高いリチャード三世の真の姿を明かそうと研究に没頭する。監督は、「ヴィクトリア女王 最期の秘密」のスティーヴン・フリアーズ。出演は、「シェイプ・オブ・ウォーター」のサリー・ホーキンス、「グリード ファストファッション帝国の真実」のスティーヴ・クーガン、「天才作家の妻 40年目の真実」のハリー・ロイド。 -
僕らの世界が交わるまで
制作年: 2022「ソーシャル・ネットワーク」などに出演した俳優ジェシー・アイゼンバーグが初めて監督・脚本に挑んだ人間ドラマ。DVシェルターを運営する母エヴリンとライブ配信で音楽活動をする高校生の息子ジギーは互いのことを理解できずに衝突してばかりだったが……。「ラ・ラ・ランド」のエマ・ストーンが夫で『サタデー・ナイト・ライブ』の作家デイヴ・マッカリーと共に立ち上げた映画・TV制作会社フルート・ツリーや「ミッドサマー」などを送り出した映画会社A24が製作に参加。社会奉仕に勤しむ母エヴリンを「アリスのままで」でオスカーを獲得したジュリアン・ムーアが、フォロワーのことしか頭にない息子ジギーを「ゴーストバスターズ/アフターライフ」のフィン・ウォルフハードが演じる。2022 年サンダンス映画祭にてワールドプレミア上映。2022年第75回カンヌ国際映画祭批評家週間オープニング作品。 -
すべてうまくいきますように
制作年: 2021フランソワ・オゾン監督がソフィー・マルソーと初めて組んで贈る、愛する家族の尊厳死をめぐる物語。芸術や美食を楽しみ、ユーモアと好奇心にあふれ、人生を謳歌していた父が突然、倒れた。順調に回復するものの、父は安楽死を願う。二人の娘たちは葛藤を抱えながらも、その思いに真正面から向き合おうとするが……。父のアンドレを演じるのはトリュフォーやロメール作品で知られる名優、アンドレ・デュソリエ。共演には、オゾン作品の「まぼろし」(01)「スイミング・プール」の主演女優シャーロット・ランプリング、「17歳」(13)のジェラルディーヌ・ペラス、「グレース・オブ・ゴッド 告発の時」(19) のエリック・カラヴァカ。カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式出品作品。 -
グリーン・ナイト
制作年: 2021『指輪物語』の作家J・R・R・トールキンが現代英語に翻訳して以来、広く読まれてきた14世紀の作者不明の叙事詩「サー・ガウェインと緑の騎士」を大胆に脚色し、幻想的で奇妙な冒険の旅に出る若者の野望と挫折、愛と欲望を描いたダーク・ファンタジー。監督・脚本は「A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー」のデヴィッド・ロウリー、製作は「ミッドサマー」「ライトハウス」のA24が手掛けた。未熟でどこか頼りない主人公ガウェインを「スラムドッグ$ミリオネア」や「LION/ライオン~25年目のただいま~」のデヴ・パテルが演じ、「リリーのすべて」のアリシア・ヴィキャンデルが一人二役で共演している。 -
パラレル・マザーズ
制作年: 2021ペドロ・アルモドバル監督がライフワークでもある「母の物語」に回帰して贈る、同じ日に母となった二人の女性の数奇な運命と不思議な絆の物語。主人公のジャニスを演じるのは、アルモドバル監督と7度目のタッグを組む、オスカー女優のペネロペ・クルス。本作で2021年ヴェネツィア国際映画祭最優秀女優賞に輝いた。想定外の妊娠に戸惑う17歳のアナ役には、これが長編映画2作目の出演となるミレナ・スミット。「母性本能がない」と自称するアナの母親テレサ役には「マシニスト」のアイタナ・サンチェス=ギヨン。アルモドバルファンにはおなじみのロッシ・デ・パルマも登場する。女性にとってはまだまだ「困難な現代」の時代を軸に「スペイン内戦」の記憶を織り込み、深くて広い多様な世界観を作り上げた。 -
スパイラル ソウ オールリセット
制作年: 2021スリラー「ソウ」シリーズの2~4作目を手がけたダーレン・リン・バウズマン監督が「ソウ」シリーズを再構築、猟奇犯ジグソウの後継者を巡る新章。凄惨な事件を捜査するジークは、ジグソウを凌駕するような犯人が仕掛けるゲームに巻き込まれたことに気付く。コメディアンで俳優のクリス・ロックが主演に加え原案・製作総指揮を担当。共演は「アベンジャーズ」シリーズのサミュエル・L・ジャクソンほか。また、「ソウ」シリーズの生みの親であるジェームズ・ワン監督&リー・ワネルが製作総指揮を務めるなど、「ソウ」シリーズに携わってきたスタッフが多数参加している。 -
世界で一番美しい少年
制作年: 20211971年のルキノ・ヴィスコンティ監督作「ベニスに死す」で主人公を破滅に導く少年を演じたビョルン・アンドレセンを追うドキュメンタリー。アーカイブ映像を交え、“世界で一番美しい少年”と謳われ、センセーションを巻き起こした彼が見た天国と地獄を明かす。「パルメ」のクリスティーナ・リンドストロム監督とスウェーデンでドキュメンタリーや劇映画を手がけてきたクリスティアン・ペトリ監督が、「ベニスに死す」出演前から公開後、そして現在へと続くアンドレセンの歩みを映し出す。 -
スティルウォーター
制作年: 2021「スポットライト 世紀のスクープ」のトム・マッカーシーが、マット・デイモン主演で贈るサスペンス・スリラー。フランスのマルセイユを舞台に、殺人罪で服役する娘の無実を証明するため、真犯人を探し出そうとする父親が、やがて思わぬ真実に辿り着く。共演は「ゾンビランド:ダブルタップ」のアビゲイル・ブレスリン。60点 -
ドリームプラン
制作年: 2021テニスプレイヤー姉妹、ビーナス&セリーナ・ウィリアムズの破天荒な父リチャードの実話をウィル・スミス主演で映画化。テニス未経験の彼は娘たちを世界最強の選手にするため、テニスの教育法を独学で研究し、常識破りの計画=“ドリームプラン”を作成する。出演は、「ジェームス・ブラウン 最高の魂を持つ男」のアーンジャニュー・エリス、「フェンス」のサナイヤ・シドニー、ドラマ『ゴッドファーザー・オブ・ハーレム』のデミ・シングルトン、「ザ・シークレットマン」のトニー・ゴールドウィン、「モンタナの目撃者」のジョン・バーンサル。第79回ゴールデングローブ賞作品賞、主演男優賞、助演女優賞、主題歌賞にノミネートされ、ウィル・スミスが主演男優賞を受賞。ほかに、ナショナル・ボード・オブ・レビュー主演男優賞・助演女優賞、パームスプリングス国際映画祭アンサンブルパフォーマンス賞受賞。アメリカン・フィルム・インスティチュートが選んだ今年の映画部門10作品選出。60点 -
モリコーネ 映画が恋した音楽家
制作年: 20212020年に逝去した映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネの軌跡をたどるドキュメンタリー。彼が手掛けた数々の作品の名場面やワールドコンサートツアーの模様を交え、モリコーネ本人ほか70人以上の著名人のインタビューによって、彼の仕事術の秘密が明かされてゆく。モリコーネの弟子であり親友でもある、「ニュー・シネマ・パラダイス」のジュゼッペ・トルナトーレ監督が5年以上にわたる密着取材を敢行し完成させた。 -
オートクチュール
制作年: 2021世界最高峰の一流メゾン、ディオールのアトリエを舞台に、引退を目前に控えたお針子の女性と、夢を見ることさえ知らなかった移民二世の少女の人生が鮮やかに交差するヒューマンドラマ。監督はフランスで小説家としても活躍するシルヴィー・オハヨン。トリュフォーやゴダールらの作品でおなじみの大女優ナタリー・バイと、「パピチャ 未来へのランウェイ」「フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊」などのリナ・クードリが共演。境遇も年齢も正反対のふたりが、厳しいオートクチュールの世界で本当に大切なものを手に入れるまでを描く。映画の衣装デザイナーのキャリアを持ち、現在はオートクチュールのアトリエで働くジュスティーヌ・ヴィヴィアンの監修のもと、歴史に残る幻のドレスやムッシュー・ディオール直筆のスケッチ画など貴重なアーカイブ作品が登場するのも見どころ。 -
リコリス・ピザ
制作年: 2021「ファントム・スレッド」のポール・トーマス・アンダーソン監督の最新作。1970年のアメリカのカリフォルニア州サンフェルナンド・バレーを舞台に、運命的に出会ったアラナとゲイリーの恋の痛みや喜びを、当時の音楽やファッションを完全に再現して贈る青春映画。2022年・第94回アカデミー賞作品賞、監督賞、脚本賞にノミネートされたほか、世界中の映画賞に輝いた。主演は三姉妹バンド、ハイムの三女アラナ・ハイムとポール・トーマス・アンダーソン監督の盟友フィリップ・シーモア・ホフマンの息子クーパー・ホフマン。ともに本作で鮮烈な映画デビューを飾った。そのほか、ショーン・ペン、トム・ウェイツ、ブラッドリー・クーパー、ベニー・サフディが共演。監督とは本作で5作目のタッグとなるレディオヘッドのジョニー・グリーンウッドが音楽を担当し、劇伴のほか計38曲の楽曲が全編を彩る。「リコリス・ピザ」は1970年代に南カリフォルニアで展開していた独立系レコード・ショップ・チェーンの名称。映画の中ではその店は登場せず、「リコリス・ピザ」という言葉さえ発せられないが、タイトルが示唆するように全編にわたって音楽が効果的に使用され、当時のポール・マッカートニー、ドアーズなどによる名曲がぎっしりと詰め込まれている。2022年第96回キネマ旬報ベスト・テン外国映画第1位作品。 -
アンネ・フランクと旅する日記
制作年: 2021「戦場でワルツを」のアリ・フォルマン監督による『アンネの日記』をモチーフにしたアニメ。博物館にあるオリジナルの『アンネの日記』からアンネの空想の友達キティーが飛び出し、時空を超えたことを知らずにアンネを探して現代のアムステルダムを駆け巡る。第二次世界大戦中に空想の友達キティー宛に日記を綴ったアンネ・フランクの生涯を、キティーの視点で辿っていく。「ウーナ」のルビー・ストークス、「アナスタシア・イン・アメリカ」のエミリー・キャリーらが声優を務める。第74回カンヌ国際映画祭アウト・オブ・コンペティション部門出品作品。 -
ゴヤの名画と優しい泥棒
制作年: 2020「ノッティングヒルの恋人」のロジャー・ミッシェル監督の長編劇映画の遺作。1961年にロンドン・ナショナル・ギャラリーで実際に起きた名画盗難事件の裏に隠された真相を、犯人と名乗り出た男とその家族の視点からユーモラスに描く。主人公のケンプトン・バントンは、戯曲を書いては投稿を続ける60歳のタクシー運転手。彼は街角で息子と一緒に「年金老人に無料テレビを!」という看板を掲げて社会変革運動を開始したが、誰も見向きもしてくれない。そこで名画の身代金を政府に要求し、何千人分もの受信料にあてようと考えたが……。主人公にジム・ブロードベント、長年連れ添った妻にヘレン・ミレンと、イギリスを代表するオスカー俳優が共演。息子のジャッキー役に「ダンケルク」の主役に抜擢されたフィオン・ホワイトヘッド、弁護士ジェレミー・ハッチンソン役に『ダウントン・アビー』のマシュー・グードなどイギリスの名優が配されている。さわやかな感動作のなかに、不寛容な時代への挑戦状が潜んでいる。 -
プロミシング・ヤング・ウーマン
制作年: 2020「未来を花束にして」のキャリー・マリガン主演によるワイルドで型破りな復讐ドラマ。ある不可解な事件によって不意にその有望な前途を奪われてしまったキャシー。平凡な生活を送っているかに見える彼女だったが、誰も知らない“もうひとつの顔”を持っていた。共演は「エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ」の監督を務めたボー・バーナム。監督・脚本は、本作で長編デビューを果たした英国人女優のエメラルド・フェネル。80点 -
アド・アストラ
制作年: 2019ブラッド・ピット率いる製作会社プランBがプロデュース、ブラッド・ピットが主演・製作を務めたSFアドベンチャー。エリート宇宙飛行士ロイ・マグブライドは地球外生命体探索に向かい太陽系の彼方で行方不明となった父が生きていることを知り、父の謎を追う。監督は「ロスト・シティZ 黄金都市」のジェームズ・グレイ。脚本にはドラマシリーズ『FRINGE/フリンジ』のイーサン・グロスも参加。父を追い宇宙の彼方に旅立つ宇宙飛行士ロイ・マグブライドをブラッド・ピットが、人々から尊敬を集めていた父を「メン・イン・ブラック」シリーズのトミー・リー・ジョーンズが演じる。75点- 感動的な
- かっこいい
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ペイン・アンド・グローリー
制作年: 2019アントニオ・バンデラスが、第72回カンヌ国際映画祭で主演男優賞を受賞したペドロ・アルモドバル監督作。孤独の中に深く潜り込む映画監督サルバドール。現実と回想を行き来しながら過去の痛みとの再会を経て、もう一度生きる力を呼び覚まそうとするのだが……。共演は「誰もがそれを知っている」のペネロペ・クルス、『あなたのママになるために』のアシエル・エチェアンディア、「人生スイッチ」のレオナルド・スバラーニャ。72点 -
グレース・オブ・ゴッド 告発の時
制作年: 2019フランソワ・オゾンが、フランス全土を震撼させた神父による児童への性的虐待事件を映画化。妻子と共にリヨンで暮らすアレクサンドルは、幼少期の自分に性的虐待を行ったプレナ神父が、今も子どもたちに聖書を教えていることを知り、告発を決意するが……。出演は「背徳と貴婦人」のメルヴィル・プポー、「エンテベ空港の7日間」のドゥニ・メノーシェ。ベルリン国際映画祭銀熊賞(審査員グランプリ)受賞作。 -
どん底作家の人生に幸あれ!
制作年: 2019イギリスの国民的作家チャールズ・ディケンズの代表作『デイヴィッド・コパフィールド』を『スターリンの葬送狂騒曲』のアーマンド・イアヌッチが映画化。暴力的な継父の登場により、優しい母との幸せな生活が一変した少年デイヴィッドの波乱の人生の行方は? 出演は「LION/ライオン ~25年目のただいま~」のデヴ・パテル、「ドクター・ストレンジ」のティルダ・スウィントン、「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」のベン・ウィショー。 -
15年後のラブソング
制作年: 2018人気作家ニック・ホーンビィの小説を原作にしたロマンティック・コメディ。惰性の日々を過ごすイギリス人女性アニーの下にある日、一通のメールが舞い込む。その差出人は、腐れ縁の恋人ダンカンが心酔する伝説のロックシンガー、タッカー・クロウだった。出演は「ピーターラビット」のローズ・バーン、「真実」のイーサン・ホーク、「モリーズ・ゲーム」のクリス・オダウド。 -
ジョン・F・ドノヴァンの死と生
制作年: 2018グザヴィエ・ドラン初の英語作品となるドラマ。2006年。人気俳優ジョン・F・ドノヴァンが29歳で謎の死を遂げる。10年後、その真相を知る新進俳優ルパートが、少年時代にドノヴァンと文通していた手紙を公開し、全てを明かすと宣言するが……。出演は『ゲーム・オブ・スローンズ』シリーズのキット・ハリントン、「ポップスター」のナタリー・ポートマン、「ワンダー 君は太陽」のジェイコブ・トレンブイ。8歳の頃、レオナルド・ディカプリオにファンレターを書いたというドラン自身の思い出が物語のヒントになっている。92点- かっこいい
- 考えさせられる
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ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち
制作年: 2018株の高頻度取引で0.001秒の短縮を目指す実話に基づくドラマ。カンザスからNYまで直線の光回線を通せば株取引で莫大な利益を生むと確信したヴィンセントは、会社を辞め、計画に取り掛かる。しかし元上司エヴァからの妨害を受け、さらに病魔が彼を襲う。出演は、「ソーシャル・ネットワーク」のジェシー・アイゼンバーグ、「ターザン REBORN」のアレキサンダー・スカルスガルド、「フリーダ」のサルマ・ハエック、「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」のマイケル・マンド。監督・脚本は、「きみへの距離、1万キロ」のキム・グエン。71点- おしゃれな
- 重厚感のある
- 考えさせられる
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SAINT LAURENT サンローラン
制作年: 201420世紀のファッション界を席巻したイヴ・サンローランの最も輝き、最も堕落した10年間を描くヒューマンドラマ。1970年代半ば、徹底的に美を追求する一方、モデルや愛人と刹那的な快楽に溺れるサンローランはやがて全てを見失い始め……。監督は「メゾン ある娼館の記憶」のベルトラン・ボネロ。出演は「ハンニバル・ライジング」のギャスパー・ウリエル、「最後のマイ・ウェイ」のジェレミー・レニエ、「ジェラシー(2013)」のルイ・ガレル、「アデル、ブルーは熱い色」のレア・セドゥ、「ルートヴィヒ」のヘルムート・バーガー。80点- おしゃれな
- 重厚感のある
- かっこいい
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天使が消えた街
制作年: 2014イタリアで実際に起きた英国人女子留学生殺害事件を「いとしきエブリデイ」のマイケル・ウィンターボトム監督が映画化。狂騒的なメディアの報道合戦の中、事件の闇に切り込む映画監督の姿を描く。出演は「ラッシュ プライドと友情」のダニエル・ブリュール、「アンダーワールド」シリーズのケイト・ベッキンセイル、「アンナ・カレーニナ」のカーラ・デルヴィーニュ、「フォンターナ広場 イタリアの陰謀」のヴァレリオ・マスタンドレア。60点 -
アクトレス 女たちの舞台
制作年: 2014きらびやかな世界を渡り歩いてきた女優の光と影を、スイスの大自然を捉えた美しい映像や、シャネルの特別協力による衣装、壮大なクラシック音楽とともに描いた人間ドラマ。監督・脚本は「夏時間の庭」「クリーン」のオリヴィエ・アサイヤス。「イングリッシュ・ペイシェント」で第69回アカデミー賞助演女優賞を受賞したのをはじめカンヌ・ヴェネツィア・ベルリンの三大映画祭で女優賞を獲得しているジュリエット・ビノシュが、輝かしいキャリアを持つ大女優の葛藤を演じる。また、彼女を支えるマネージャーを「トワイライト」シリーズのクリステン・スチュワートが演じ、アメリカ人女優として初めて第40回セザール賞助演女優賞を受賞した。70点 -
彼は秘密の女ともだち
制作年: 2014普通の主婦が“特別な女友達”と出会ったことで、平凡だった毎日が華やぎ、刺激と興奮に満ちた人生へと変わり、女性としての輝きを増していく姿を描くヒューマンドラマ。監督は「しあわせの雨傘」のフランソワ・オゾン。出演は「タイピスト!」のロマン・デュリス、「間奏曲はパリで」のアナイス・ドゥムースティエ、「黒いスーツを着た男」のラファエル・ペルソナ。90点 -
ハイネケン誘拐の代償
制作年: 20141983年に実際に起きた大手ビール企業の経営者誘拐事件の真相を追ったベストセラー本を基に「ミレニアム2 火と戯れる女」「ミレニアム3 眠れる女と教卓の騎士」のダニエル・アルフレッドソン監督が映画化したサスペンス・ミステリー。大胆不敵な計画を実行した犯人たちが、次第に人質であるハイネケンに翻弄され、歯車が狂っていく顛末を描く。出演は「羊たちの沈黙」のアンソニー・ホプキンス、「鑑定士と顔のない依頼人」のジム・スタージェス、「アバター」のサム・ワーシントン。 -
アメリカン・スナイパー
制作年: 2014米海軍特殊部隊ネイビー・シールズの一員としてイラク戦争に従軍した狙撃手クリス・カイルの回顧録を「ジャージー・ボーイズ」のクリント・イーストウッド監督が映画化した戦争アクション。主演のブラッドリー・クーパー(「アメリカン・ハッスル」)は、自ら原作の映画化権を獲得し、プロデューサーも兼任している。70点 -
フューリー(2014)
制作年: 20141945年のヨーロッパ戦線を舞台に、1台の戦車でドイツの大軍に立ち向かう5人の米兵たちの壮絶な戦いを描く戦争ドラマ。監督は「エンド・オブ・ウォッチ」のデヴィッド・エアー。出演は「マネーボール」のブラッド・ピット、「欲望のバージニア」のシャイア・ラブーフ、「ウォールフラワー」のローガン・ラーマン、「エンド・オブ・ウォッチ」のマイケル・ペーニャ、「オーバードライヴ」のジョン・バーンサル。70点 -
フライト・ゲーム
制作年: 2014「96時間」「シンドラーのリスト」のリーアム・ニーソン扮する航空保安官が、飛行中の旅客機内で起きる凶悪事件に立ち向かっていくアクション・サスペンス。多額の金額を要求する脅迫メールの通りに機内で一人、また一人と殺されていき、乗客乗員に加え彼自身もまた容疑者となる中、見えざる敵と戦う。監督は「アンノウン」でもリーアム・ニーソンと組んだジャウマ・コレット=セラ。共演は「キッズ・オールライト」「エデンより彼方に」のジュリアン・ムーア、ドラマ『ダウントン・アビー~貴族とメイドの相続人~』のミシェル・ドッカリー、「それでも夜は明ける」で第86回アカデミー賞助演女優賞を受賞したルピタ・ニョンゴほか。70点 -
ニンフォマニアック Vol.2
制作年: 2013「ダンサー・イン・ザ・ダーク」で第53回カンヌ国際映画祭パルム・ドールを獲得したラース・フォン・トリアー監督が、過剰にセックスを求め色情狂を自認する女性の経歴を詩的かつ滑稽に描いたセンセーショナルなドラマ。8つの章立てを2部作に分けたうちの後編にあたる。「アンチクライスト」「メランコリア」に続いてのトリアー監督作品出演となるシャルロット・ゲンズブールが、満たされず快楽を求めて不特定多数の相手と関係を持つ女性を演じる。ほか「奇跡の海」のステラン・スカルスガルド、「トランスフォーマー」のシャイア・ラブーフ、「トゥルー・ロマンス」のクリスチャン・スレイター、「リトル・ダンサー」のジェイミー・ベルらが出演。50点 -
ビフォア・ミッドナイト
制作年: 2013列車の中で出会い意気投合したアメリカ人のジェシーとフランス人のセリーヌを描いた「恋人までの距離(ディスタンス)」、その9年後の再会を描いた「ビフォア・サンセット」に続く会話劇。「ビフォア・サンセット」からさらに9年後、家庭を築き双子の娘にも恵まれた二人はふとしたことから喧嘩になり、たまっていた不満や本音を吐露する。監督・脚本は前2作に引き続きリチャード・リンクレイター。「痛いほどきみが好きなのに」「トレーニング・デイ」のイーサン・ホーク、「ニューヨーク、恋人たちの2日間」「ティコ・ムーン」のジュリー・デルピーが同役を三度演じるほか、脚本にも参加している。70点 -
ニンフォマニアック Vol.1
制作年: 2013「ダンサー・イン・ザ・ダーク」で第53回カンヌ国際映画祭パルム・ドールを獲得したラース・フォン・トリアー監督が、過剰にセックスを求め色情狂を自認する女性の経歴を詩的かつ滑稽に描いたセンセーショナルなドラマ。8つの章立てを2部作に分けたうちの前編にあたる。「アンチクライスト」「メランコリア」に続き3本目のトリアー監督作品出演となるシャルロット・ゲンズブールが、満たされず快楽を求めて不特定多数の相手と関係を持つ女性を演じる。ほか「奇跡の海」のステラン・スカルスガルド、「トランスフォーマー」のシャイア・ラブーフ、「トゥルー・ロマンス」のクリスチャン・スレイター、「キル・ビル」のユマ・サーマンらが出演。50点 -
天才スピヴェット
制作年: 2013「アメリ」「デリカデッセン」のジャン=ピエール・ジュネ監督が、ライフ・ラーセンの冒険的なファンタジー小説『T・S・スピヴェット君傑作集』(早川書房・刊)を映画化。なかなか家族に自分のことを理解してもらえない天才少年が権威ある賞の授賞式に向け一人でアメリカ横断をする不思議な旅や彼の成長を、ジュネ監督ならではの独創性に富んだ表現で描く。本作が映画デビュー作となるカイル・キャトレットが主人公の天才少年をチャーミングに演じる。ほか、「英国王のスピーチ」のヘレナ・ボナム=カーター、「沈みゆく女」のカラム・キース・レニー、「マリー・アントワネット」のジュディ・デイヴィスらが出演。2D/3D同時公開。70点 -
毛皮のヴィーナス(2013)
制作年: 2013「戦場のピアニスト」で第55回カンヌ国際映画祭パルムドールと第75回アカデミー賞監督賞を、「ゴーストライター」で第60回ベルリン国際映画祭監督賞を獲得した巨匠ロマン・ポランスキー監督が、被虐性癖を指すマゾヒズムの語源となった小説家レオポルド・フォン・ザッヘル・マゾッホの『毛皮を着たヴィーナス』を下地にした戯曲を映画化。がさつな女優が舞台上では一変して気品や妖艶さを見せ、演出家を魅了し支配していく。ポランスキー監督の妻で「潜水服は蝶の夢を見る」などに出演したエマニュエル・セニエ、「007 慰めの報酬」などアメリカ映画にも進出するほか「さすらいの女神たち」では監督としても高い評価を得たマチュー・アマルリックが出演。80点 -
欲望のバージニア
制作年: 2012禁酒法が布かれる一方、密造酒が横行しギャングが暗躍していたアメリカ・バージニア州を舞台に、実際に起きた復讐劇を映画化。監督は「ザ・ロード」で第66回ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞にノミネートされたジョン・ヒルコート。音楽家や俳優、脚本家、画家など多方面に渡り活躍するニック・ケイヴが脚本と音楽を担当。愛する者を奪われ復讐に向かう3兄弟に「ゼロ・ダーク・サーティ」のジェイソン・クラーク、「ダークナイト ライジング」のトム・ハーディ、「トランスフォーマー」のシャイア・ラブーフが扮している。ほか、「裏切りのサーカス」のゲイリー・オールドマン、「ジェーン・エア」のミア・ワシコウスカらが出演。80点 -
コズモポリス
制作年: 2012富と女を貪る若き大富豪が破滅へと向かう24時間を描くサスペンススリラー。現代アメリカ文学の巨匠ドン・デリーロの同名小説を「イースタン・プロミス」のデイヴィッド・クローネンバーグが映画化。出演は「トワイライト」シリーズのロバート・パティンソン、「ショコラ」のジュリエット・ビノシュ、「イン・アメリカ/三つの小さな願いごと」のサマンサ・モートン。50点 -
私が、生きる肌
制作年: 2011「ボルベール 帰郷」などで知られるスペインの巨匠ペドロ・アルモドバル監督が「レジェンド・オブ・ゾロ」のアントニオ・バンデラス、「この愛のために撃て」のエレナ・アナヤ主演で贈る、愛を巡る問題作。亡き妻への愛情から“完璧な肌”の創造を企む天才外科医と、彼に幽閉された女性を中心に、謎めいたドラマが展開する。2011年9月15日より、東京・新宿バルト9にて開催された「第8回 ラテンビート映画祭」にて先行上映。70点 -
ツリー・オブ・ライフ
制作年: 20111950年代のテキサスを舞台に、厳格な父と優しい母との間で葛藤しながら成長した男の40年に渡る家族の物語を描く。監督は、「シン・レッド・ライン」のテレンス・マリック。出演は、「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」のブラッド・ピット、「ミルク」のショーン・ペン。第64回カンヌ国際映画祭パルムドール受賞。60点 -
最高の人生をあなたと
制作年: 2011結婚30年を経て、孫も生まれた夫婦が60歳を前に立ち止まって人生を見つめ直す姿をほろ苦く描いたドラマ。出演は「ブルーベルベット」のイザベラ・ロッセリーニ、「ロビン・フッド」のウィリアム・ハート。ギリシアの名匠コスタ=ガヴラスを父に持つ「ぜんぶ、フィデルのせい」のジュリー・ガヴラス監督の長編第2作。 -
裏切りのサーカス
制作年: 2011ジョン・ル・カレの小説『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』を、「ぼくのエリ 200歳の少女」のトーマス・アルフレッドソン監督が映画化。英国諜報組織に潜むソ連の二重スパイを捜し出すために、引退生活から呼び戻されたベテランスパイの姿を描く。出演は「赤ずきん」のゲイリー・オールドマン、「英国王のスピーチ」のコリン・ファース。75点 -
インシディアス
制作年: 2010「ソウ」シリーズのジェームズ・ワンが監督、「パラノーマル・アクティビティ」シリーズのオーレン・ペリが製作を担当したホラー映画。新居に引っ越してきた一家が奇怪な現象に遭遇する。出演は「恋とニュースのつくり方」のパトリック・ウィルソン、「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」のローズ・バーン。60点 -
ソーシャル・ネットワーク
制作年: 2010世界最大のSNS“フェイスブック”誕生の裏側を描くヒューマンドラマ。監督は「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」のデヴィッド・フィンチャー。出演は「ゾンビランド」のジェシー・アイゼンバーグ、「Dr.パルナサスの鏡」のアンドリュー・ガーフィールド、「ブラック・スネーク・モーン」のジャスティン・ティンバーレイク、「エルム街の悪夢」のルーニー・マーラなど。69点 -
ジュリエットからの手紙
制作年: 2010ヴェローナにあるジュリエットの生家に届く世界中からの手紙をきっかけに、かつての恋人に再会しようとする女性とその孫、彼女の手紙を読んだ若い女性の旅を描く。出演は「マンマ・ミーア!」のアマンダ・セイフライド、「ハワーズ・エンド」のヴァネッサ・レッドグレイヴ。監督は「シャーロットの贈り物」のゲイリー・ウィニック。90点 -
Dr.パルナサスの鏡
制作年: 2009「ダークナイト」でアカデミー助演男優賞を受賞したヒース・レジャーの遺作にして、撮影中に急逝した彼の穴をジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルが埋めることで完成を見たファンタジー。監督は「未来世紀ブラジル」のテリー・ギリアム。豪華キャストを迎えて、ギリアム独特の映像世界がスクリーンに展開する。84点 -
完全なる報復
制作年: 2009復讐のために法を破る男と、検事として法を守る男の“正義”のぶつかり合いを描くクライム・サスペンス。監督は「Be Cool/ビー・クール」のF・ゲイリー・グレイ。出演は「バウンティー・ハンター」のジェラルド・バトラー、「バレンタインデー」のジェイミー・フォックス、「アイアンマン」のレスリー・ビブ、「ブッシュ」のブルース・マッギルなど。70点 -
小さな村の小さなダンサー
制作年: 2009中国出身の名バレエダンサー、リー・ツンシンが自らの半生を綴った自伝を「ドライビング Miss デイジー」のブルース・べレスフォードが映画化。文化大革命後の中国に育ち、才能を見いだされて米国に渡った青年が、ダンサーとして成長する姿を描く。主演は英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団のプリンシプル、ツァオ・チー。 -
シェルター
制作年: 2009ある精神分析医が謎めいた青年を診察したことから、科学では解明できない超常現象に巻き込まれていくスリラー。スウェーデン出身の新鋭マンス・マーリンドとビョルン・スタインが共同で監督。出演は「50歳の恋愛白書」のジュリアン・ムーア、「奇跡のシンフォニー」のジョナサン・リス・マイヤーズ、「ミスト」のジェフリー・デマンなど。 -
イングロリアス・バスターズ
制作年: 2009ナチス一掃を企む連合軍の特殊部隊“イングロリアス・バスターズ(名誉なき野郎ども)”の姿を描く「デス・プルーフ in グラインドハウス」のクエンティン・タランティーノ監督作。出演は「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」のブラッド・ピット、「PARIS(パリ)(2008)」のメラニー・ロラン、「私が愛したギャングスター」のクリストフ・ヴァルツ、「ホステル2」のイーライ・ロス、「マンデラの名もなき看守」のダイアン・クルーガーなど。73点 -
ファッションが教えてくれること
制作年: 2009アメリカ版ヴォーグ誌の編集長アナ・ウィンターと、彼女のもとで働くスタッフの姿を追ったドキュメンタリー。製作・監督は「クリントンを大統領にした男」のR.J.カトラー90点 -
ココ・アヴァン・シャネル
制作年: 2009ファッション・デザイナー、ココ・シャネルの若き日を描いた伝記ドラマ。監督は「ドライ・クリーニング」のアンヌ・フォンティーヌ。出演は「アメリ」のオドレイ・トトゥ、「エイリアンVSヴァネッサ・パラディ」のブノワ・ポールブールド、「アイズ」のアレッサンドロ・ニボラ、「美しき運命の傷痕」のマリー・ジランなど。60点 -
ザ・バンク 堕ちた巨像
制作年: 2009「キング・アーサー」のクライヴ・オーウェンと「イースタン・プロミス」のナオミ・ワッツ共演で贈るアクション・サスペンス。ベルリン、ミラノ、イスタンブールなど世界中を舞台に、インターポール捜査官と女性検事が世界を裏で操る国際メガバンクの陰謀に立ち向かう。監督は「パフューム ある人殺しの物語」のトム・ティクヴァ。60点 -
カイロ・タイム 異邦人
制作年: 2009一人でエジプトの首都カイロに滞在し心細い思いをしていた女性編集者が、以前夫の警備をしていた男に案内してもらううちに、カイロに、そして男に惹かれていくラブ・ストーリー。監督・脚本は「Sabah」(未)など個性的な作品の多いルバ・ナッダ。「スウィート ヒアアフター」のアトム・エゴヤン監督が原案協力している。女性編集者を「エデンより彼方に」「エイプリルの七面鳥」のパトリシア・クラークソンが、彼女にカイロの街を案内するエジプト人を「ミラル」「シリアナ」のアレクサンダー・シディグが演じている。ほか、「私が、生きる肌」のエレナ・アナヤらが出演。2009年トロント国際映画祭最優秀カナダ映画賞受賞作品。 -
華麗なるアリバイ
制作年: 2008アガサ・クリスティのミステリー『ホロー荘の殺人』を「美しき諍い女」、「ランジェ公爵夫人」などジャック・リヴェット作品で脚本家として活躍するパスカル・ボニゼールが映画化。フランスの小さな村の大邸宅で殺人が起きるが、集まった8人全員に殺人の動機とアリバイがあった…。出演は「オーケストラ!」のミュウ=ミュウ。 -
スラムドッグ$ミリオネア
制作年: 2008過酷な人生を駆け抜けてきた少年が、チャンスを掴み取るため世界最大のクイズショーに出演する。インドの作家ヴィカス・スワラップの小説「ぼくと1ルピーの神様」を、「トレインスポッティング」「サンシャイン2057」のダニー・ボイルが監督。脚本は、「フル・モンティ」のサイモン・ビューフォイ。世界各国の映画祭で多くの賞に輝き、アカデミー賞でも作品賞をはじめ8部門を独占した。インド版「クイズ$ミリオネア」のMC役は、インド映画界では大スターのアニル・カプールが演じ、他の俳優もほとんど日本では無名だが、それゆえに圧倒的なリアリティを感じさせられる。インドでオール・ロケーションされたイギリス映画。80点 -
インクレディブル・ハルク
制作年: 2008「スパイダーマン」の生みの親スタン・リーが作り上げた異色のヒーロー“ハルク”。緑の肌と怪力で人気のキャラクターを、「アメリカン・ヒストリーX」のエドワード・ノートン主演で映画化。超人的な力を手にしてしまったが故に、軍から追われることになる科学者の戦いを描く。監督は「トランスポーター」のルイ・レテリエ60点 -
WANTED ウォンテッド(2008)
制作年: 2008世界の秩序を守る暗殺集団の戦いを、新感覚の特殊効果で描いたアクション映画。世界的ヒットを記録したロシア映画「ナイト・ウォッチ:NOCHNOI DOZOR」のティムール・ベクマンベトフ監督のハリウッド進出第1作。出演は、「マイティ・ハート/愛と絆」のアンジェリーナ・ジョリー、「つぐない」のジェームズ・マカヴォイ。60点